【学校情報】校則なし、チャイムなし!「自立自考」を育む渋谷教育学園渋谷の魅力とは?

学校の紹介(備忘録)

こんにちは!

先日、多くの受験生が憧れる人気校、渋谷教育学園渋谷中学校(通称:渋渋)の学校説明会に参加してきました。

「自由な校風」とは聞いていましたが、その教育方針は想像以上!今回は、説明会で伺った渋渋のリアルな姿を詳しくお伝えできればと思います。

渋渋が掲げる教育の柱「自立自考」

渋渋は1996年に開校し、2026年で創立30年目を迎える、比較的新しいながらも確固たる実績を築いてきた学校です 。系列校の渋谷教育学園幕張(渋幕)と共に掲げているのが、「自立自考」「国際人」「高い倫理観」という3つの学校目標です 。

この中でも特に柱となっているのが「自立自考」、つまり「自ら調べて自ら考える」力の育成です 。

そのために、学校はあえて生徒に細かい指示や命令をしない方針を徹底しています。驚くべきは、その具体的な取り組みです。

  • 校則が一切ない
    • 「規則だから守る」のではなく、何が正しくて何が悪いのかを生徒自身が考えることを促すためです 。
  • 持ち物が自由
    • スマホ、ゲーム、漫画、お菓子もすべて持ち込みOK 。ただし、使う時間や場所は自分で判断する必要があり、授業中に使えば当然注意されます 。
  • チャイムが鳴らない
    • 時間管理も生徒の自主性に任されています 。中学1、2年生の頃は失敗を繰り返しながら、徐々に自分で考えて行動できるようになっていくそうです 。

「自由」と聞くと放任主義を心配されるかもしれませんが、渋渋の自由は、生徒を信頼し、6年間という長いスパンで成長を見守るという、学校の強い意志の表れだと感じました。

学習面は?「自由」だけど「しっかり」

自由な校風の一方で、学習面、特に中学1、2年生のうちは手厚く、しっかりと学習習慣を身につけさせる方針です

渋渋では、中高6年間を発達段階に応じて3つのブロックに分けています。

  • Aブロック(中1・中2):学習習慣の確立期
    • 「渋渋は自由だと思ったら、宿題が結構多い」と生徒から言われるほど、宿題はしっかり出されます 。
    • 特徴的なのはその出し方。例えば数学のプリント30枚を「30日後に提出」というように、長期的な課題が与えられます 。これは、生徒自身が計画を立てて勉強を進める力を養うためです 。
    • 学習が遅れてしまった生徒には、長期休暇中に強制的な補習も実施され、サポート体制は万全です 。
  • Bブロック(中3・高1):自己理解の時期
    • Aブロックで学習習慣が身についたと判断され、宿題の量は一気に減ります 。
    • 強制的な「補習」は、希望者が受講する「講習」へと変わります 。
    • この時期は「自分を調べて自分を考える」ことも「自立自考」と捉え、卒業生の話を聞いたり、企業訪問をしたりして、客観的に自分を見つめる機会が設けられます 。
  • Cブロック(高2・高3):自己実現の時期
    • 将来の職業や方向性を考え、そのためにどの大学のどの学部で何を学ぶべきかを深く考えさせます 。
    • 単に偏差値で志望校を決めるのではなく、「この先生に習いたい」「この研究がしたい」というレベルまで考えている生徒が多いそうです 。
    • なかなか決められない生徒には、入学後に専門分野を決められる東京大学を勧めることもあるとのことでした 。

驚異の大学合格実績!

徹底した「自立自考」教育の結果は、素晴らしい大学合格実績に表れています。

  • 東京大学合格者: 2025年は50名。特筆すべきは、男子24名、女子26名と男女差がほとんどないことです 。
  • 国公立大学: 1学年約200名のうち、現役で82名が国公立大学に合格しています 。そのうちの約半数が東大進学者です 。
  • 私立大学: 早稲田大学・慶應義塾大学に進学する生徒がほとんどです 。
  • 海外大学: 2025年は、ハーバード、スタンフォード、イェールに合格者が出ています(同一生徒) 。毎年約15名が海外大学に進学し、中には4教科の一般入試で入学し、渋渋で英語力を伸ばして海外大に進む生徒もいるそうです 。

【最重要】2025年度入試のポイント

説明会で伺った、気になる入試のポイントをまとめます。

  • 試験日: 2月1日、2日、5日の3回(他に帰国生入試あり) 。
  • 合格の目安:
    • 女子: 7割(300点満点中210点)
    • 男子: 6割6分(300点満点中200点)
  • 科目と対策:
    • 合格者と不合格者の差がつきにくい理科・社会よりも、国語・算数でいかにミスをしないかが重要です 。
    • 部分点があるため、たとえ答えが間違っていても、考え方や式が合っていれば点数がもらえます 。最後まで諦めずに、解けるところまで書くことが合否を分けます 。実際に、合格最低点の1点下に5、6人の不合格者がいる年もあるそうです 。
  • 日程別の戦略:
    • 女子: 1日と2日の難易度に大きな差はないため、連続受験がおすすめ
    • 男子: 1日は渋渋第一志望者が多いですが、2日は開成などとの併願者で受験生のレベルが上がります 。第一志望であれば1日の方が合格しやすい傾向にあるようです 。
    • 5日: 最後のチャンスとあって実質倍率は8倍ほどになりますが、出願者の約3分の1は4日に出願しているそうです 。3日までの結果を見てから、4日の23:59まで出願を検討できます 。

まとめ:お子さんに合う学校か、ぜひその目で確かめて

説明会を通して感じたのは、渋渋が単に自由なだけでなく、生徒一人ひとりの「考える力」と「人間性」を6年間かけてじっくり育んでいく、非常に信念のある学校だということです。

説明会の最後にも「合格実績や偏差値も大事ですが、お子様が6年間楽しく通える学校かどうかが一番です。ぜひ生徒の様子を見に来てください」というお話がありました

文化祭は9月12日、13日に開催予定で、7月上旬から申し込みが始まりますが、毎年すぐに満席になってしまうほどの人気だそうです 。ご興味のある方は、ぜひ学校のホームページをチェックしてみてください。

今日も、一歩前へ。

では、また。

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