【学校情報】海城中学高等学校

学校の紹介(備忘録)

偏差値(2022合格力判定サピックスオープン):60(第1回目)

所在地:東京都新宿区大久保3-6-1

最寄駅:

JR山手線 新大久保駅より 徒歩5分

地下鉄副都心線 西早稲田駅(3番出口)より 徒歩8分

JR中央総武線 大久保駅より 徒歩10分

JR山手線 地下鉄東西線 高田馬場駅より 徒歩12分

地下鉄副都心線 大江戸線 東新宿駅より 徒歩12分

URL:https://www.kaijo.ed.jp/

種類:男子

学校の特色

1891(明治24)年に古賀喜三郎が設立した海軍予備校が前身。設立者が20歳のとき、佐賀藩の修習生として長崎港に停泊していた英国の軍艦に乗船し、そのときに教えを受けた英国の海軍士官の指導方法や考え方に深く感銘を受け、後に海軍兵学校の教官を退官してから、私財を投じて海軍兵学校に入るための予備校を創設。

その後、戦後間もなく閉校命令を突きつけられたが、何とかしのいで再スタートを切った。戦前の教育の反省から、「生徒一人ひとりに寄り添って、個々の自己実現を支援することこそを最大の使命としよう」という理念のもと練り上げられたのが、教育理念としての公正さ(フェアネス)を前提としたリベラリズムであり、「リベラルでフェアな精神を持った『新しい紳士』の育成」という教育目標である。

130年を超える歴史のなかで、数多くの優れた人材を輩出し、グローバル化が進む現代において「新しい価値」を生み出せるコラボレーション力とコミュニケーション力を備えた世界のリーダーの育成をめざしている。そのために導入された数々の先進的な教育プログラムは、在校生や卒業生の活躍によって教育効果の高さが証明されている。新たな教育の拠点となる「新理科館」も完成。

クラス編成

1クラス40名程度の8クラス制。

高校での募集はない。

教育の特徴

コミュニケーション能力とコラボレーション能力を兼ね備えた力を育てるために、二つの体験学習プログラムを導入。

一つは「プロジェクトアドベンチャー」(PA)といって、立木や丸太、ロープなどを使ったさまざまな活動のなかで、チームで課題に取り組んでいくもの。

もう一つが「ドラマエデュケーション」(DE)で、演劇の手法を用いて体験的に学ぶプログラム。

そのほか、「新しい学力」とは課題設定・解決能力のことと考えのもと、これを育成するために、中学での探究型の「社会科総合学習」や、選択制の特別講座「KSプロジェクト」を行っている。

こうしたプログラムを通して、生徒は興味・関心のあることに取り組みながら、少しずつ将来の方向性を固めていき、主体性を育てている。

「KSプロジェクト」は、プログラミング講座、SDGsに関する講座、模擬裁判など、教科の枠を超えたさまざまな学びの場となっている。

本来つながらないようなものがたまたま重なったり、化学反応を起こしたりして、新たなものが生まれることがあり、そういう素地を頭の中にも行動の中にもつくらなくてはいけないという考えのもと、とことん興味・関心を深掘りして、「学ぶのが楽しくてしょうがない」という体験をさせる、異分野のものをつなぎ合わせる姿勢を学ばせるという二つを前提に「KSプロジェクト」を実施している。

学習サポート

小テストや宿題の添削などが頻繁に行われ、一人一人にきめ細やかな指導が心掛けられており、放課後や長期休暇では講習が多数設定され、多様な生徒の理解度、必要度に応じて任意に選択できるようになっている。

また、授業の中で理解が充分ではない生徒には、授業担当者の判断で随時、補習が行われている。しかし、自立した学習が出来るようになることを目標に指導がなされることから、補習は飽くまでも期間限定的な手段であるべきとの考えとなる。

海城中学・高校の補習は2種類ある。

(1)指名制の補習

 定期テストの点数が40点以下の生徒が指名される

(2)希望制の補習

 より学力向上を目指す生徒が受講できる

海外研修

中1に新しい科目「英語演習」を週2時間設置。1時間が日本人教員による文法演習と表現活動などの授業、1時間がネイティブ教員単独の英会話の授業で、20名以下の少人数制できめ細かく指導している。帰国生を中心とする34名にはその2時間で、彼らの英語力に合致した英検®準1級レベルのインタラクティブ(双方向)な授業をネイティブ教員が行っている。

海外研修は2年連続で実施できていないが、基本的に三つの制度がある。中3対象のアメリカ研修では、セントジョンズベリーアカデミー校に通学しながら、同校の生徒の家にホームステイをする。ハーバード大学やマサチューセッツ工科大学(MIT)の見学も行う。そのほか、高1・2を対象としたイギリスのモーバンカレッジでの研修と、高2対象のカナダの公立校での3か月間の短期留学がある。

アメリカ研修では、ハーバード大学のメディカルセンターでレクチャーを受けたり、マサチューセッツ総合病院を見学したりできる。マサチューセッツ総合病院はアメリカで初めて麻酔を使った外科手術をしたところで、その施設も見学できた。これは、「グローバル海原会」といって、海外で活躍しているOBたちの世界規模の同窓会の力が大きい。

進学実績

海外大学の進学実績として、2021年度は6名がチャレンジして、延べ13大学に合格し、そのうち3名が進学。

国内の大学では、特に医学部への進学実績が目を引き、2021年度の国公立大学医学部医学科の現役合格者数は35名で、全国では7位、首都圏では3位。

最難関大学の現役合格者も多数輩出しており、東京大学43名、京都大学15名をはじめ、早稲田大学113名、慶應義塾大学88名の現役合格者を輩出している。

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