「グローカル教育」と手厚い学習サポートが魅力の新設校
こんにちは!
何かと忙しい毎日ですが、子どもの未来のため、情報収集は欠かせませんよね。
今回は、2026年4月に開校するピカピカの新設校、羽田国際中学校の第1回学校説明会に参加してきました!
新しい学校と聞くと期待に胸が膨らみますが、実は母体となる学園は1941年創立で84年目を迎える歴史ある学校法人なんです 。
説明会では、先生方の「新しい学校を創るんだ!」という情熱がひしひしと伝わってきました 。特に印象的だったポイントを、忙しい保護者の皆さんにも分かりやすくまとめてみましたので、ぜひ志望校選びの参考にしてください。
教育のコンセプトは「グローカル」
羽田国際中学校が掲げる教育コンセプトは「グローカル」 。
これは地球規模の視点を持つ「グローバル」と、地域的な視点を持つ「ローカル」を組み合わせた言葉です 。
「思考を地球規模で考え、足元から行動しよう(Think Globally, Act Locally)」をキャッチコピーに、大きな視点で物事を捉え、足元の小さなことから実践していくことを大切にしているそうです 。
この「グローカル」の考え方が、授業や学校行事など、すべての教育活動のベースになっているとのことでした 。
注目ポイント①:未来を生き抜く力を育む「ウィングス探求」
私が特に「これは面白い!」と感じたのが、「ウィングス探求」と呼ばれる探求学習です。
この授業は、国語や算数といった教科の学びを、社会や自分の生き方と結びつける「接着剤」のような役割を担っていると説明されていました 。
探求のプロセスで特に重視しているのが、「なぜ?」という問いを立てること。例えば、「鼻の穴はなぜ2つで、口の穴は1つなの?」といった身近な疑問からスタートします 。そして、すぐに答えを検索するのではなく、「一旦立ち止まって自分なりに理由を考えてみる時間」をとても大切にしているそうです 。このプロセスを通じて、子どもたちの中から「本当の問い」や「学ぶ楽しさ」が生まれることを期待しているとのことでした 。
この探求学習は、以下の3つのパートで構成されています 。
- MEET(出会う): 多様な経験を通じて、自分の興味関心の地図を広げます 。羽田空港が近い立地を活かし、JALやANAと連携した空港見学や、業界関係者との交流機会も提供されるそうです 。
- ACT(行動する): 6年間を通じて「私は〇〇です」と国際社会で語れるような、自分の核となる軸を形成することを目指します 。
- BE(なりたい自分になる): 生徒がワクワクしながら安全に挑戦できる場所を提供し、失敗を恐れずに一歩踏み出せる環境を大切にするとのことです 。
注目ポイント②:使える英語と思考力を鍛える「グローカル教育」
国際中学校という名前の通り、英語教育にも非常に力を入れている印象です。
方針は、「教科としての英語(文法・単語)」と「言語としての英語(コミュニケーション)」の両方のバランスを重視すること 。英語の授業は週に7コマも設定されており、これは公立中学校(週4コマ)より3コマも多い計算になります 。
英語学習は、以下の3段階で進められるそうです 。
- 英語を学ぶ: 基礎を固め、文法や知識を徹底的に学びます 。塾出身の先生による「塾並みのハイレベルな授業」で、効率的な学習をサポートするとのこと 。
- 英語を使う: 英会話やプレゼンテーションの授業で、学んだ英語を実践します 。学校行事と英語を結びつけた活動も多く、大学進学後にも役立つアカデミックスキルを養います 。
- 英語で成長する: 週に1回、オールイングリッシュで異文化理解や思考力といった「非認知能力」を鍛える授業が行われます 。
さらに、日常的に英語に触れる機会も豊富です 。
- 副担任は英語教員: ホームルームの一部が英語で行われます 。生徒のレベルに合わせて日本語を交えることも可能なので、英語に自信がない子でも安心です 。
- 海外研修: 中学3年生で全員が北米(シアトル、バンクーバー)への海外研修に参加します。高校では、生徒の興味関心に合わせて航空業界やファッションなど、特定のテーマで渡航先を決める「生徒主体」の研修プログラムも企画されるそうです。
卒業後の進路として、日本の大学と海外の大学を当たり前のように両方の選択肢として考えられるようになってほしい、というお話が印象的でした。
注目ポイント③:塾講師出身の先生が多数!「できるまでやり切る」学習サポート
グローバル教育や探求学習が目立ちますが、基礎学力の定着にも並々ならぬこだわりを感じました。
校長先生のお話にもありましたが、教員には学習塾出身の先生が多く在籍しており、「学びに関しては徹底的に逃がさない」指導が強みだそうです。
学力を鍛えるためのポイントとして、以下の3点が挙げられていました。
- 高い目標を目指す: 中学からの入学生は、高校の特進コースよりもさらに高いレベルである「早慶上理 GMARCH」を目指す一貫コースと位置づけられています。
- 正しく効率的な方法を用いる: 忘却曲線を意識し、授業の宿題(1日後)、小テスト(1週間後)、単元テスト(1ヶ月後)といった形で、復習を仕組み化しています。小テストで不合格の場合は、満点を取るまで再テストを徹底するとのこと。これは心強いですね。
- できるまでやり切る: 努力してもすぐに成果が出ない「助走期間」の重要性を先生方が理解し、「今が頑張り時だから続けようね」と生徒一人ひとりの努力を認め、応援し続けてくれるそうです 。
放課後には「ウィングスゼミ」という個別最適化された学習プログラムがあり、宿題や授業で分からなかったことを質問できる体制も整えられています。
2025年度入試の概要と今後のスケジュール
気になる入試情報についても共有します。
- 募集人数: 男女計70名 。
- 試験日程: 2月1日(午前・午後)、2日(午前・午後)、4日(午後)、6日(午後)の全6回が予定されています 。
- 試験科目: 2科、4科、適性検査の3パターンから選択できます 。
- 問題の難易度:
- 算数: 計算や一行問題など標準的な問題が中心で、基礎を固めることが重要 。大問5では、探求学習を意識した思考力を問う問題も出題されるそうです 。
- 国語: 国際やグローバルに関するテーマの記述問題が出題される可能性が高いとのこと 。
- 理科・社会: 教科書レベルの基礎知識が問われます 。社会では時事問題や、学校の立地(地域)に関する問題も出題傾向にあるそうです。
- 家庭学習のアドバイス: 夏の間は、塾の教材や教科書レベルで「穴を作らずに」復習を徹底することが大切だとのお話でした。
まとめ
羽田国際中学校の説明会は、新しい学校ならではの熱意と、長年の歴史を持つ学園としての教育基盤の両方が感じられる、非常に内容の濃いものでした。
単に先進的なグローバル教育を掲げるだけでなく、「できるまでやり切る」手厚い学習サポートで基礎学力を徹底的に鍛えるという方針に、とても好感を持ちました。
生徒一人ひとりの「なぜ?」に寄り添い、挑戦を応援してくれる先生方の存在は、これから多感な思春期を迎える子どもたちにとって、大きな支えになるのではないでしょうか。
夏以降も体験会や入試説明会が予定されているそうなので、気になる方はぜひ学校のホームページをチェックしてみてくださいね 。
今日も、一歩前へ。
では、また。

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