こんにちは。
坊も小学3年生になり、2ヶ月弱が過ぎました。
塾の国語の授業でも長文を読むことが多くなり、本を読むスピードを今以上に上げないといけない時期に差し掛かってきていると実感しています。
本を読むスピードを上げるとなると、それは本をたくさん読むしかないので、それならシリーズものの本を読ませてもいいかなと考え、坊に「学校でみんなどんな本を読んでいるの?」と聞いたところ、坊から「最近は銭天堂読んでる人がいるよ」ということを聞きました。
本日は、この銭天堂をご紹介しようと思います。
紹介する本
本日は、「ふしぎ駄菓子屋銭天堂」をご紹介します。
通称。「銭天堂」と呼ばれている本ですが、初版が2013年に発行されており、全国学校図書館協議会・選定図書(2013)にも選ばれています。
対象年齢は小学校中学年からとなっており、小学2年生までの漢字を理解している子であれば問題なく読めると思います。
小学3年生以上の漢字も使用されていますが、ふりがなが付けられています。
現在、シリーズ累計380万部を超えています。
このシリーズは、毎年に2冊ほど刊行されており、子供たちの間で口コミで広がっていき、2018年の「小学生が選ぶ!”こどもの本”総選挙」で一気に知名度を上げ、現在の人気を獲得したようです。
2020年にはアニメ化もされており、現在もNHKのE テレの金曜18:40〜放映されています。
あらすじ
叶えたい望みがある人の前に現れ、不思議な駄菓子「ふしぎ駄菓子」を売る謎の駄菓子屋・銭天堂を訪れた客たちを主役に据えたオムニバス形式の1話完結型。
店主の紅子が勧める駄菓子はどれも食べると様々な効果が得られますが、食べ方や使い方を間違えたり客が調子に乗り始めたりすると恐ろしい事態を招いてしまいます。
話には必ず駄菓子が登場します。
食べただけで泳げるようになるグミ、鯛焼きを竿でつり上げられる駄菓子セット、ハンバーグやグラタンなどの料理の味のする実をつける木の栽培セット等々。
しかし、そんな不思議な力を持つ駄菓子を売っている「銭天堂」は、選ばれた幸運な客しかいくことができません。
店主は紅子という大柄の女性です。
この紅子ですが、第1巻の中では、ふしぎ駄菓子を売り、お客が幸せになれば、お客から受け取ったふしぎ駄菓子の代金が「金色の小さな招き猫」に変身するので、その小さな招き猫を集めるという場面が紹介されています(逆にお客が不幸になればふしぎ駄菓子の代金が不幸虫に変わります)。
なぜそのようなことをしているかは謎に包まれています。
不思議な駄菓子を手に入れ、望む力を身につけた客たちですが、ハッピーエンドに終わるものもあれば、欲を出しすぎて失敗するエンドもあります。
バッドエンドのときは、人間の欲深さや、身勝手さを糾弾するかのような展開が多く、あまりに目に余る身勝手な客には、救済処置は用意されていません。
不思議な駄菓子は、望んだ効力を与えてくれますが、それをどう使うかは自分次第。
シリーズの中で共通して、相手を思いやる気持ちの大切さや、人の優しさの大切さが描かれています。
感想
この本を購入し、坊へ渡すと、その日のうちに第1巻を読み終えるほど、おもしろかったようです。
思っていたよりも良い反応でしたので、この本に興味が向いているうちに続巻を与えなければと書店に走りました。
おかげで、第1巻ほどではないですが、興味を持って続きを読んでくれています。
また、「ふしぎ駄菓子屋銭天堂」ですが、大人が読んでも楽しめる本になっています。
我が家でも親子で読んで、感想を言い合ったりしています。
感想を言い合う際に、場面ごとに主人公の気持ちがどうなのかを言い合うようにしています。
そうすることで、言葉や行動の裏にある感情を認識できるようになってくれないかなと期待しています。
そのほか、この本の対象年齢は小学校中学年からということで、前述しましたが、小学2年生までの漢字には「ふりがな」がついていません。
また、小学3年生以上の漢字でも、同じページに出てきた漢字には「ふりがな」が振られていません(そのページの1回目しか「ふりがな」が振られていません)。
なので、漢字の読みの練習にもなります(ふりがなが振られないのは同じページというところが絶妙で、別のページになると再度同じ漢字でも「ふりがな」が振られます)
お話も想像を膨らませるような内容になっており、楽しめますよ。
では、また。
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