もうすぐ春ですね(立春について考える)

日常の取り組み

こんにちは。

節分も終わり、本日は立春ですね。

体感的には一番寒い時期ですから、春が近いという感じでもないですが、暦の上では春となり、もう少ししたら暖かくなりますので、その時を楽しみにしています。

本日は、立春についてご紹介いたします。

立春とは

立春とは、二十四節気(にじゅうしせっき)において、春の始まりであり、1年の始まりとされる日です。

二十四節気(にじゅうしせっき)は、古代中国(BC.770~BC.221の春秋戦国時代)で作られたとされる暦で、今でも立春、春分、夏至など、季節を表す言葉として用いられています。

1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、さらにそれぞれを6つに分けたもので、「節(せつ)または節気(せっき)」と「気(中(ちゅう)または中気(ちゅうき)とも呼ばれる)」が交互にあります。

4×6=24なので、二十四節気となります。

【二十四節気】

春:立春、雨水、啓蟄、春分、清明、穀雨

夏:立夏、小満、芒種、夏至、小暑、大暑

秋:立秋、処暑、白露、秋分、寒露、霜降

冬:立冬、小雪、大雪、冬至、小寒、大寒

太陰太陽暦(旧暦)の閏月を設ける基準となっており、中気のない月を閏月としていました。

二十四節気は、その年によって1日程度前後することがあります。

四季の最初が、立春、立夏、立秋、立冬。この4つは「四立(しりゅう)」と呼ばれています。

古代中国では冬至日を1年の区切りにしていましたが、だんだんと「春から1年が始まる」という考えになりました。

国民に季節の運行を知らせることは、王の大事な役目であり、冬よりも春の方が重要な季節だったのです。

四立の前日が「節分」。

節分は、本来は1年に4回あります。

その中で、1年の終わりであり、大みそかともいえる立春の前日が、今も豆まきなど節分の行事を行う大事な日として残っています。

立春の関連行事

立春大吉

立春大吉という言葉の意味は、「暦の上での春であり、古来は新年の始まりであった立春に、人々や社会の幸せを祈る」言葉とされます。

元旦によく見る「謹賀新年」という言葉に似たような意味をもちます。

「立春大吉」という言葉は禅宗の曹洞宗を日本にもたらした道元と言う鎌倉時代の偉いお坊さんの書から由来するとされます。

道元禅師がお正月をお祝いする「立春大吉文」という書の法語が縁起だと言います。

その中では、お坊さんの行動で大吉の事などが書かれていて、一説に「立春は大吉」と書いていて他にも十五の縁起の良いもの事を記しています。

禅宗のお寺などでは「立春大吉」とかかれたお札を、家の入口に貼る風習があります。

曹洞宗系の学校として、駒澤大学系の学校、世田谷学園中学・高校などでは関心のある行事かもしれませんね。

春一番

春一番は、冬から春へ季節がかわるときに初めて吹く、暖かくて強い南風のこと。

春の訪れを告げてくれる風物詩です。

立春(2/4ごろ)から春分(3/21ごろ)の間で、日本海に低気圧が発達した際、その期間の最初に毎秒8m以上の南よりの風が吹いて気温が上がる現象を「春一番」と言います。

もともとは漁師の人たちが、「春一」や「春一番」とよんで警戒していたことが名前のはじまりとも言われており、積乱雲が発達して竜巻などの突風を引き起こすこともあります。

冬の終わり頃になると、冷たい北西風が吹く冬型の気圧配置が弱まってきて、西から低気圧がやってくることが多くなります。

風は気圧の高いところから低いところへ向かって吹くので、ちょうど低気圧が日本海にあるとき、そこへ目がけて南から風がふきこんで「春一番」になります。

春一番が吹いたあとは、暖かい風がふいて気温が上がりますが、次の日には寒冷前線が通りすぎて冷たい空気が入ってくることが多いです。

また冬型の気圧配置に戻ることもある時期なので、春一番が吹いた後でも冬のコートが活躍する機会も多いです。

立春の行事は我が家では馴染み深いものでなく、何かをする訳ではないですが、成り立ちなどを調べると「へ〜」と思うものもあり、楽しめました。

我が家の坊は、春一番の語呂が気に入ったらしく、春一番について質問されたので、今回まとめた内容を話してあげたら「春一番楽しみ」と笑っていました。

皆様も春の訪れを楽しみにしてお過ごしください。

では、また。

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