先日、坊が通塾している塾の保護者会がありました。
夏から秋にかけての留意点や各教科のポイントについての説明がありましたのでご紹介します。
全体
この時期になると、中学受験を視野に入れている家庭であれば、通塾しているご家庭も多いかと思います。
塾や市販の問題を子供が解いていて、時間がかかっているなと感じることもあるかも知れませんが、取り組んでいる問題について、すぐに解答解説をしてあげるのではなく、子供が考えている時間を大切にしてあげましょう。
少し待って、解き方がわからない印象を受けた場合は、ヒントを出してあげましょう。
待ってあげることで、自分の手を動かして問題を解く習慣が作れます。
中学受験において手を動かして問題を解くという感覚が早い段階で身についている子と身についていない子では高学年になった時に差が出る可能性があります。
特に算数の問題ではその傾向が出やすいようです。
また、子供と対話することも大切です。
塾の帰りに授業の内容を聞いてみる、学校での出来事を聞いてみる、テレビを見ている時、どう感じるかを聞いてみるといった日常の出来事について話を聞いてみるといいでしょう。
塾の帰りの授業内容を聞くと、復習や学習内容の言語化になりますし、日常の出来事の話を聞くと、語彙を増やすことにも繋がります。
算数
3年生の授業となると、今までのように1回といたら理解できる問題ばかりでなく、複数回とかないと理解できない問題も出てきますので、丸つけ解き直しが必要となる場合があります。
自走できているお子様であれば自分でやってもらえば良いのですが、多くのお子様はまだ自走できていないのではないかと思いますので、親のサポートが必要です。
また、3年生前半で大切なことは、基礎計算力の習得となります。
特に計算力の前半の山場となるのが割り算の筆算です。
割り算の筆算をする上で、しっかり掛け算を理解していないとなかなかすんなり理解することが難しいかもしれません。
目安として、割り算の筆算を夏休みまでにマスターできると良いでしょう。
計算の先取り
基礎計算力については、子供に無理がない状況で、先取りできるのであれば先取りしておいた方が後々楽になるでしょう。
3年生では、3桁✖️2桁の掛け算、3桁✖️1桁の割り算までやりますが、4年生になると、3桁✖️2桁の割り算にあまり時間をかけず、先に進んでいってしまいます。
また、分数の四則計算も進めることができるのであれば進めたほうが良いでしょう。
4年生初めまでには理解しておく必要があります。
先取りできるに越したことはありませんが、この時期の子供は成長に差があるものですから、過度の負担はかけすぎない方が良いでしょう。
国語
この時期は読める本の幅も広がりますので、同じ本で良いので本が好きならたくさん読ませましょう。
読むことによって、文章を早く読む力がつきます。
模試でも、これまでより長い文章を読ませる問題が出題されていますし、時間との勝負となりますので、早く読める方が良いでしょう。
加えて、読んだ本の感想を聞いてみてください。
大人も同じですが、本を読んだら感想を言いたくなると思います。
その心理をうまく使い、登場人物のその場面の感情について問いかけて、一緒に考えるということをすると、感情の理解が進むのではないかと思います。
また、この時期は文章を書くということが伸びる時期ですので、書くことについて肯定的に捉え、間違っていたとしても否定せず、足りなかった部分を追記してもらうといった褒めながらの訂正が効果的です。
理科
「なぜ?」「どうして?」という疑問を持ち、調べたりすることで、疑問を解決し、「わかった」という体験を多く積むことで、理科に対して「楽しい」「おもしろい」という気持ちを持つようになります。
身近な生物に関する内容を中心に、身の回りの自然を観察するとよいでしょう。
身の回りを観察して、いろいろな不思議を発見して、図鑑などで調べてみるようにしましょう。
社会
3年生の社会は、「日本の大まかな姿を頭の中にイメージできるようにする」ことを目標にする。
実際に旅行に行ったり、地図や本などを使って、さまざまな地域の特色、地形や気候、それらと結びついた産業や暮らしについての理解を深めると良いでしょう。
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