知らないと損する!首都圏「新設・共学化」注目6校の意外な落とし穴とチャンス

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いつもご覧いただきありがとうございます。小6の夏が終わり、いよいよ入試本番までラストスパート!…と気合を入れたいところですが、仕事に家事に、そして子どものメンタルケアに…と、本当に毎日お疲れ様です。

そんな忙しい保護者の皆様にこそ、知っておいてほしい「2026年中学受験の地殻変動」について、今日は少し踏み込んだお話をします。

今回のテーマは、【2026年中学受験】知らないと損する!首都圏「新設・共学化」注目6校の意外な落とし穴とチャンス

「うちは新設校なんて関係ないし…」と思われた方、ちょっと待ってください!その考え、実はキケンかもしれません。

一つの学校の変化は、必ず周りの学校の偏差値や受験者層に影響を与え、中学受験全体の地図を塗り替える「波」になるのです。

今回は、ただの学校紹介ではありません。忙しい皆さんが最短で本質を理解できるよう、多くのご家庭が見落としがちな「意外な落とし穴」と、賢い受験生だけが掴める「絶好のチャンス」に絞って、解説していきます。

はじめに:その「波」、本当に見えていますか?

2026年度の中学受験は、まさに「変化の年」。首都圏では学校の新設や共学化のニュースが相次ぎ、新しい選択肢に心躍る一方で、「情報が多すぎて、もう何が何だか…」と悲鳴を上げているご家庭も多いのではないでしょうか。

重要なのは、これらの変化を「他人事」と捉えないことです。

例えば、あなたの本命校のすぐ近くに、魅力的な新設校ができたら?これまで併願校として考えていた学校が共学化して、人気が急騰したら?…想像してみてください。あなたの立てた受験戦略は、根底から揺さぶられることになります。

本記事では、特に影響が大きいと専門家が分析する注目校をピックアップ。表面的な情報だけでは見えない「変化の裏側」を一緒に覗いていきましょう。


1. 明星インスティテューション:多摩地区の「渋幕」化、ただし「スライド合格なし」の壁

2026年中学受験、最大の目玉と言っても過言ではないのが、府中に誕生する「明星インスティテューション(MI)」です。あの渋谷教育学園幕張(渋幕)で長年、進路指導部長を務められた先生が統括校長に就任するというニュースは、業界を震撼させました。多摩地区に新たな難関大学進学校が誕生する…この構想に、大きな期待が寄せられています。

しかし、この学校を検討する上で、絶対に知っておくべき最大の落とし穴があります。

それは、MIの入試で不合格だった場合に、既存の明星学園のコースへスライド合格する制度は存在しないということです。公式サイトのFAQにも「スライドはありますか?」「ございません。」と明記されています。MIと明星は、入試においては完全に別の学校として捉える必要があります。

これまでトップレベルの進学校が比較的少なかった多摩地区において、MIへの期待は非常に高く、多くの優秀層がチャレンジすることが予想されます。しかし、この「スライド合格なし」というルールを知らずに「ダメでも明星には入れるだろう」と安易な併願戦略を組んでしまうと、2月以降の計画が総崩れになる危険性があります。くれぐれもご注意ください。

【チャンスはどこに?】 逆に言えば、MIの誕生により、これまで都心まで通っていた多摩地区の優秀層が「地元」に留まる可能性があります。これにより、周辺の中堅校の受験者層に変化が生まれ、これまで手の届かなかった学校が狙い目になるといった波及効果も考えられます。MIの動向は、多摩地区の受験生全員が注目すべきです。


2. 明治大学付属世田谷:共学化で男子の門は、むしろ狭くなる?

「日本学園」から校名を変更し、2026年4月より共学となる「明治大学付属世田谷」。言わずと知れた人気大学の付属校化、そして共学化というダブルのインパクトで、特に女子の受験生から熱い視線が注がれています。

しかし、男子の保護者こそ、この変化を冷静に分析する必要があります。ここに潜むのが「共学化のパラドックス」という落とし穴です。

この学校は、中学入試において男女別の定員を設ける方針です。日能研の情報によると、第1回(2/1)は男女各約35名、第2回(2/4)は男女各約25名。つまり、これまで男子のみで約100~120名だった定員が、男子は約60名と実質的に半減してしまうのです。

専門家は、男子の応募者総数は多少減少する可能性はあっても、半減するまでには至らないと予測しています。定員が半分になるのに、応募者が半分まで減らない…これは何を意味するか。単純計算で、男子の競争率はこれまで以上に激化する可能性が高いということです。「共学化で選択肢が増えた」と喜ぶのではなく、特に男子にとっては、より厳しい戦いになる覚悟が必要でしょう。


3. 浦和学院:埼玉1月入試の「戦略的オアシス」になる可能性

埼玉県に新設される「浦和学院中学校」は、賢い併願戦略を組む上で、非常に価値のある「穴場」となる可能性があります。その理由は、ピカピカの「新校舎」と「100名」という大規模な募集定員にあります。

ご存知の通り、埼玉県の1月入試は、東京や神奈川の受験生が“実力試し”や“安全校確保”のために受験するケースが多く、合格者数に対して実際に入学手続きをする生徒の割合(歩留まり率)が低い傾向にあります。つまり、100名の入学者を確保するためには、学校側は定員を大幅に上回る数の合格者を出す必要があるのです。これは受験生にとって、大きなチャンスと言えます。

この状況をさらに好機とするのが、周辺校の難化です。近年、栄東や大宮開成といった埼玉の主要な併願校が人気を集め、合格ラインが上昇傾向にあります。確実な合格を求める受験生の“受け皿”として、戦略的な空白が生まれつつあるのです。新しい設備と大規模な募集枠を持つ浦和学院は、その空白を埋める絶好のポジションにおり、1月入試で確実に合格を確保したいご家庭にとって、非常に賢明な選択肢となるでしょう。


4. 羽田国際:「複数回入試」の罠。後半日程は倍率10倍超えも!

元・蒲田女子高校が母体の「羽田国際中学校」。その名の通り国際教育を前面に打ち出し、注目を集めています。合計で複数回の入試日程が設けられる見込みで、一見すると併願スケジュールに組み込みやすい魅力的な学校に映ります。

しかし、ここに大きな落とし穴が潜んでいます。それは、後半に設定されている入試日程の「募集定員」です。

これらの日程では、募集定員が「5名」や「10名」など、極端に少なく設定されているケースが多く見られます。立地の良さなどから応募者は集まりやすい一方で、合格の椅子が非常に少ないため、競争率は急激に跳ね上がります。結果として、倍率が10倍を超えるような、極めて厳しい入試になる可能性も否定できません。

「まだチャンスがあるから」と日程の組みやすさだけで安易に飛びつくと、思わぬ高倍率に巻き込まれ、貴重な時間と受験料を浪費してしまう危険性があります。必ず各日程の募集定員を確認し、冷静に判断しましょう。


5. 鎌倉国際文理&英明フロンティア:「リブランディング校」が狙い目になる理由

「校名変更」×「共学化」×「新校舎」。この3点セットで学校イメージを刷新し、人気を集めているのがこの2校です。

  • 鎌倉国際文理(旧:鎌倉女子大学中等部) 「国際」という名を冠し、広大な新キャンパスを構えることで、これまで十分に伝わりきっていなかった質の高い英語教育や探究型学習といった魅力が、ようやく正当に評価され始めています。募集定員も120名と大規模で、門戸が広いのが特徴です。
  • 英明フロンティア(旧:東京女子学院) 「楽しい学校」というコンセプトと、もともと定評のあった面倒見の良さを武器に、女子校時代から着実に評価を高めてきました。共学化後もその人気は衰えず、新校舎も完成し注目度はさらに増しています。こちらも募集定員は100名超(第1回・第2回で計70名、第3回・第4回で計25名など)と多めです。

この2校に共通するチャンスは、募集定員が大きいという点です。特に初年度は、学校側も定員を確保するために、予想よりも合格者を多く出す可能性があります。

ただし、1点注意が必要です。専門家は英明フロンティアについて、その教育の質と面倒見の良さで築き上げた評判を守るため、定員確保を急ぐ中でも一定の入学基準は維持するだろうと見ています。「簡単に入れる」と安易に考えず、しっかりと過去問対策などを行うことが合格の鍵となります。


まとめ:変化の本質を見抜き、お子様に最適な戦略を

2026年度の中学受験は、「共学化」「新校舎」、そして「国際」やカタカナを取り入れた校名への変更が大きなトレンドです。

しかし、華やかなニュースの裏側には、今回ご紹介したような、合否を直接左右する重要な情報が隠されています。

表面的な変化に惑わされることなく、

  • 募集定員(特に男女比)
  • 入試日程ごとの定員
  • 合格方式(スライド合格の有無など)

といった変化の「本質」を見抜くこと。それこそが、激動の受験戦争を勝ち抜くための最も重要な鍵となります。

これらの新しい情報を踏まえ、あなたのご家庭の受験戦略をどのように見直しますか?ぜひ、この夏休みの後半戦、もう一度親子でじっくりと話し合ってみてください。

応援しています!

今日も、一歩前へ。

では、また。


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