【学校情報】日本工業大学駒場中学校

学校の紹介(備忘録)

東京都目黒区に位置する日本工業大学駒場中学校(通称:日駒)は、近年注目度が高まっている共学の中高一貫校です 。

その歴史は1907年に遡り 、かつては工業系の学科も有していましたが、2021年度からは普通科に特化した進学校として新たなスタートを切りました 。

中学受験を控える小学6年生の親御さんにとって、お子様の進路選択は大きな悩みの一つでしょう。特に共働きのご家庭では、学校情報の収集に十分な時間を割けないという課題も少なくありません 。そこで本記事では、日駒の詳細な情報を提供し、効率的な学校選びをサポートします 。

本稿を読むことで、日駒の基本情報から教育内容、学校生活、入試情報、卒業生の進路まで、気になる情報を網羅的に把握することができます。  

学校の基本情報

学校名:日本工業大学駒場中学校

四谷大塚偏差値:40~44

所在地:東京都目黒区駒場1-35-32

アクセス

  • 京王井の頭線の駒場東大前駅西口徒歩3分
  • 東急田園都市線池尻大橋駅徒歩15分

種類:共学校

付属校・半付属校・系属校・進学校:付属校

キリスト教系・仏教系:特になし

校風(個人の主観):厳格な校風

学校長からのメッセージ

現在、日本工業大学駒場中学校・高等学校の校長を務めているのは大塚勝之先生です 。学校紹介のページで述べられている校長先生のメッセージからは、日駒の教育に対する熱意と強い信念が伝わってきます 。特に強調されているのは、生徒一人ひとりに向き合う教員の「熱」であり、これこそが日駒教育の根源であるという考えです。また、「ものつくり教育」を通して、「まじめでなければ、いいものはできない」という基本的な姿勢を育むことを重視しています。時間を守る、気持ちの良い挨拶をする、服装を整える、整理整頓をきちんとするといった基本的な生活習慣の重要性を説き、良いものを作り上げるためには、自分に厳しく、周りと協力する姿勢が不可欠であり、それが「人柄を育む」ことにつながると述べています。  

学習面においては、日駒の伝統を大切にしつつ、あらゆる学力レベルの生徒を応援する姿勢が示されています。特に中学生時代は「圧倒的な基礎学力の養成」を最重要課題と捉え、高校での進路指導へと繋げていく方針です。近年では、進路指導部を中心とした大学進学支援体制が整い、難関大学への合格実績も着実に伸びています。最難関大学合格を確実にするための「日駒光風塾」も成果を上げています。校長先生は、大学進学支援の充実に加え、時代に合わせた教育にも積極的に取り組む考えを示しつつも、日駒らしさ、特に「人柄を育む」という文化の継承を最も大切にしたいと語っています。生徒だけでなく教員も生涯にわたって学び続ける姿勢を大切にし、教職員一同で教育運営に取り組んでいくという力強いメッセージが込められています。校長先生の言葉からは、単なる学力向上だけでなく、生徒の人間的な成長を重視する日駒の教育理念が強く感じられます。

校訓・教育理念

日本工業大学駒場中学校の校訓は「誠実・明朗・勤勉」です 。誠実であること、明るく朗らかであること、そして勤勉に努力すること。この三つの言葉には、日駒が大切にしている価値観が凝縮されています。また、教育理念として「旺盛な探究心と共に優しく勁い心を育み、未来社会に生きる力を身に付ける」ことを掲げています 。生徒たちが自ら学びを深めようとする意欲を持ち、他人を思いやる優しい心と、困難に立ち向かう強靭な精神力を養い、変化の激しい社会を生き抜くための力を身につけることを目指しています。  

日駒の教育方針の一つに「日駒トリニティ」と呼ばれるものがあります 。これは、基礎学力の確実な習得、生徒一人ひとりの高い自己目標の実現、そして楽しく充実した学校生活の三つの要素の調和を重視し、「優しく勁(つよ)い心」を育むという重層的な教育を表しています。伝統的な校訓と、未来を見据えた教育理念、そして具体的な教育方針が一体となり、日駒の教育の根幹を形成していると言えるでしょう。  

教育内容

教育方針

日駒の教育方針は、「意図的教育」「美点凝視」「選択と集中」の三つを柱としています 。  

「意図的教育」とは、生徒が自ら考え、適切な行動を選択できる力を育むことを目指した教育です。教員は一方的に知識を教えるのではなく、生徒が主体的に学び、判断力を養えるような指導を心がけています。

「美点凝視」は、生徒一人ひとりの得意な分野を見つけ出し、その才能を伸ばすための支援を行うという方針です。同時に、短所も長所に変えるためのサポートを行い、生徒が自身の良さに気づき、自信を持って成長できるよう後押しします。生徒の可能性を信じ、良い点を積極的に評価することで、生徒のモチベーションを高めることを重視しています。

「選択と集中」では、基礎学力の定着を最重要視し、効果的な学習を定着させるために様々な手段を活用します。授業だけでなく、独自の学習ツールやプログラムを通じて、生徒一人ひとりの理解度に応じた丁寧な指導を行います。

これらの教育方針からは、生徒の自主性、個性、そして基礎学力の重要性を重視する日駒の姿勢が伺えます。

カリキュラム

日本工業大学駒場中学校のカリキュラムは、中学校から高等学校までの6年間を見据えた一貫教育を基本としています 。主要科目である国語、数学、英語、理科、社会を中心に、バランスの取れた学習プログラムが提供されています 。特に国語教育においては、単なる言語の伝達能力だけでなく、思考するための道具としての国語力の重要性を強調し、学力の土台となる部分をしっかりと育成することを目指しています 。また、理科の授業では、実験や体験を積極的に取り入れ、教科書だけでは得られない生きた知識の習得を重視しています 。  

詳細なカリキュラムの内容は公式ウェブサイトで確認することができますが、現在は一部情報が更新中のようです 。しかし、基礎学力の徹底的な定着を図りながら、高校での発展的な学習や大学受験に向けた準備を着実に進めていくという方針は明確です。  

特色あるプログラム

日駒には、生徒の学力向上と人間的成長をサポートするための特色あるプログラムが数多く用意されています。

ファイトノート

その一つが、中学1年生と2年生を対象とした「ファイトノート」です 。これは、英語、国語(日記形式)、数学の3種類のノートで構成されており、生徒は毎日の学習内容や気づきを記録します 。国語のページでは、その日の出来事や考えを振り返ることで、自己理解を深めるとともに、文章表現力や思考力を養います。英語や数学のページでは、授業で学んだ内容の復習や課題に取り組み、基礎学力の定着を図ります。  

このファイトノートは、単なる宿題ノートとしてだけでなく、生徒の学習状況や心の変化を教員が把握し、きめ細やかなサポートを行うための重要なツールとしても活用されています 。また、保護者もファイトノートを通じてお子様の学習状況や学校生活の様子を知ることができ、家庭学習の習慣化を促進するとともに、親子のコミュニケーションを深める役割も果たしています。毎朝行われる小テスト(朝テスト)も、このファイトノートと連動しており、学習内容の定着度を確認する上で重要な役割を担っています 。  

日駒光風塾

学力向上を目指す生徒にとって見逃せないのが「日駒光風塾」です 。これは、難関大学への現役合格を目指す生徒を対象とした、学校独自の進学支援プログラムです。中学段階から「光風塾ジュニア」として始まり 、高校へと継続されます 。授業後や長期休暇中などに、通常の授業内容に加えて、より発展的な内容の講習や演習が行われ、高度な学力を養成します。光風塾の授業は、本校の教員が担当し、長年の指導経験に基づいて作成されたオリジナルの教材が使用されます 。一部教材費等を除き、無料で提供されている点も魅力です 。このプログラムを通じて、生徒たちは早期から高い目標意識を持ち、難関大学合格に向けて着実に学力を高めていくことができます。  

国際教育

グローバル化が加速する現代において、国際的な視野を持つ人材の育成も重要な課題です。日駒では、希望者を対象としたカナダ短期留学プログラムを提供しています 。2・3年生が対象で、異文化に触れ、英語力を実践的に高める貴重な機会となっています。また、2019年からは台湾への修学旅行も実施されており、海外の文化や歴史を肌で感じ、国際交流を深めることを目的としています 。さらに、英語愛好会などの活動を通じて、生徒たちは自主的に英語に触れる機会を増やすことができます 。  

進路指導

日本工業大学駒場中学校では、生徒一人ひとりの将来の進路実現に向けて、体系的な進路指導が行われています 。高校には進路指導部が設置され、生徒の個性や適性に応じた個別相談や進路ガイダンス、長期休暇中の進学講習会などを実施しています 。生徒たちは、これらのサポートを受けながら、将来の目標を明確にし、進路選択に向けて主体的に取り組んでいきます。  

系列の日本工業大学への進学という道も用意されていますが 、内部進学率は10%以下と比較的低い水準です 。多くの生徒は、他大学への進学を目指しており 、そのためのサポート体制も充実しています。海外大学への進学を希望する生徒への支援も行われています 。また、キャリア教育にも力を入れており、職場取材や企業訪問などの機会を通じて、生徒たちは社会の現実を理解し、自身の将来を考えるきっかけを得ています 。  

学校生活

年間行事

日駒では、学習活動だけでなく、豊かな人間性を育むための様々な年間行事がプランニングさえています 。4月には入学式、オリエンテーション、1年生を対象としたフレッシュマンキャンプなどが行われます 。フレッシュマンキャンプは、新入生が早期に友人関係を築き、学校生活にスムーズに馴染むための大切な機会です 。5月には前期中間試験、1年生対象の日本工業大学見学会、2年生対象の赤倉学習教室などが行われます。6月には授業参観、1・2年生対象の遠足、3年生対象の台湾修学旅行、3年生対象の日本工業大学見学会、創立記念式典など、盛りだくさんのイベントが用意されています 。  

夏休み期間中にも、2年生以上の希望者を対象としたカナダ短期留学、各部活動の合宿、1年生対象の赤倉サマーキャンプ、3年生対象の夏期講習などが行われます 。9月には、生徒たちが主体的に企画・運営する日駒祭(文化祭)が開催され 、大きな盛り上がりを見せます。10月には前期期末試験、前期終業式、後期始業式、2年生対象の職場取材、3年生対象の企業訪問、体育祭などが行われます 。体育祭は、クラスや学年の垣根を超えて、生徒たちが力を合わせ、友情を深める良い機会です 。  

11月には日駒Show and Tell Contest、授業参観、12月には合唱コンクール、後期中間試験、芸術鑑賞会、1月には百人一首大会、2年生対象の赤倉スキー教室、2月には外部テスト、日駒Short Play Contest、3年生対象の六年制内部進級試験、3月には後期期末試験、球技大会、卒業証書授与式、1・2年生対象のサイエンスデーなどが行われます。このように、日駒では年間を通して様々な行事が 実施されており、生徒たちは学習だけでなく、多様な経験を通して成長することができます。  

部活動

日駒では、生徒の興味や才能を伸ばすための部活動が盛んに行われています 。運動部、文化部、愛好会、委員会など、多岐にわたる活動が展開されています。  

運動部には、サッカー部(中学・高校)、卓球部(中学・高校)、軟式野球部(中学)、陸上競技部(中学・高校)、アーチェリー部(中学・高校)、アメリカンフットボール部(中学・高校)、剣道部(中学・高校)、山岳部(中学・高校)、ジャグリング・ダブルダッチ部(中学・高校)、柔道愛好会(中学・高校)、水泳部(中学・高校)、スキー部(中学・高校)、体操競技部(中学・高校)、ダンス部(中学・高校)、チアダンス部(高校)、ソフトテニス部(中学・高校)、バスケットボール部(中学・高校)、バドミントン部(中学・高校)、レスリング部(中学・高校)、硬式テニス部(高校)、硬式野球部(高校)、ゴルフ部(高校)、バレーボール部(高校)などがあります。

文化部には、園芸養蜂部(中学・高校)、合唱団(中学・高校)、競技かるた愛好会(中学・高校)、サイエンス部(中学・高校)、茶道部(中学・高校)、パソコン部(中学・高校)、美術・アートクラフト部(中学・高校)、ボードゲーム部(中学・高校)、マンガ研究部(中学・高校)、模型・鉄道研究部(中学・高校)、ものつくり部(中学・高校)、写真部(高校)などがあります。

愛好会としては、英語愛好会(中学・高校)、数学愛好会(中学・高校)、アコースティックギター愛好会(高校)、映画愛好会(高校)、フランス語愛好会(高校)、料理愛好会(高校)などがあります。

委員会活動としては、吹奏楽委員会(中学・高校)、放送委員会(高校)、中央委員会、総務委員会、規律委員会、厚生委員会、図書委員会、新聞委員会、美化委員会、保健委員会などがあります。

多くの部活動は、中学生と高校生が一緒に活動しており、上級生から下級生へと技術や伝統が受け継がれています 。部活動を通じて、生徒たちは協調性やリーダーシップ、目標達成への努力などを学び、かけがえのない仲間との絆を深めています。  

生徒の雰囲気

日本工業大学駒場中学校の生徒の雰囲気は、概して明るく、活気に満ちているようです 。生徒同士や先生との距離が近く、良好な関係が築かれているという声が多く聞かれます。校訓である「誠実・明朗・勤勉」を体現するように、真面目で明るく、何事にも一生懸命取り組む生徒が多いようです。また、礼儀正しく、マナーの良い生徒が多いという印象を持つ人もいます 。  

学校生活は楽しく、部活動や学校行事にも積極的に参加する生徒が多いようです。フレッシュマンキャンプなどのイベントを通じて、学年を超えた交流も盛んに行われています。一方で、進学校としての側面もあり、生徒たちは学習にも真剣に取り組んでいます 。特に高学年になると、大学受験を意識した学習に励む生徒が多いようです。しかし、勉強だけでなく、学校生活全体を充実させ、バランスの取れた成長を目指す生徒が多いのが特徴と言えるでしょう。生徒や保護者からは、先生方の面倒見が良いという声も多く、安心して学校生活を送れる環境が整っていることが伺えます 。  

入学試験

募集要項

日本工業大学駒場中学校の入学試験は、例年複数回実施されます(全6回) 。試験の種類は、教科型入試、適性検査型入試、プレゼンテーション型入試の三つがあります 。各試験の募集要項、出願期間、試験日程、選考方法などの詳細は、学校の公式ウェブサイトで公開されます。出願に際しては、インターネットによる事前予約が必要となる場合があります 。最新の情報については、必ず学校の公式ウェブサイトをご確認ください 。  

試験科目

各入試方式によって、試験科目と内容が異なります 。  

教科型入試

教科型入試には、「得意2科選択」と「4科」の二つの方式があります。

「得意2科選択」では、国語、算数、社会、理科の4科目の中から、国語または算数のいずれか1科目と、残りの3科目の中から1科目を選択して受験します。第1回と第2回の試験では、国語または算数に加えて英語を選択することも可能です 。  

「4科」では、国語、算数、社会、理科の4科目全てを受験し、国語・算数のうち高得点の1科目と、残り3科目のうち最高得点の科目の合計2科目の得点で合否が判定されます 。  

適性検査型入試

適性検査型入試は、公立中高一貫校の入試と同様の形式で、適性検査Ⅰと適性検査Ⅱの二つの検査が実施されます 。適性検査Ⅰでは、Aタイプ(桜修館型)とBタイプ(標準型)を選択することができます。この試験では、文章の読解力や表現力、数学的思考力や論理的思考力など、小学校で身につけた総合的な能力が評価されます 。  

プレゼンテーション型入試

プレゼンテーション型入試は、「朗読への感想」と「プレゼンテーション」の二つで構成されています 。  

「朗読への感想」では、約5分間の朗読(詩、エッセイ、論説文など)を聞き、その感想を400字〜600字で記述します。朗読中はメモを取ることができ、朗読後には内容がプリントで配布されます 。  

「プレゼンテーション」では、学校が事前に提示したテーマ(例:令和7年度は「私の得意なこと」「自分の名前の由来」「私の好きなことば」「私の家族」の4つ)の中から一つを選択し、入学試験当日までに手書きで作成した資料を用いて発表と質疑応答を行います。発表時間は5分、質疑応答は5分です。資料はA4サイズ以上の用紙を使用し、枚数は自由です。文字だけでなく、図表や絵、写真などを使用することも可能です 。  

過去の入試結果

日本工業大学駒場中学校の入学試験における募集人数は、男女合わせて180名程度です 。2023年度の入試結果を見ると、受験者数は1414名、合格者数は384名で、倍率は3.68倍でした 。合格者の最低点や平均点は非公開となっています 。最新の入学試験における出願状況は、学校のウェブサイトで確認することができます 。  

偏差値

日本工業大学駒場中学校の偏差値は、情報源によって多少のばらつきが見られます 。一般的には、四谷大塚偏差値で40台後半から50台前半程度とされています。  

四谷大塚のデータによると、2月1日に行われる試験の80偏差値(合格可能性80%)は男子が43、女子が44、50偏差値(合格可能性50%)は男子が40、女子が41となっています 。首都圏模試センターのデータでは、男子が43~52、女子が43~51という偏差値が出ています 。インターエデュの情報では、80偏差値が男子44~52、女子44~51、50偏差値が男子41~49、女子41~48となっています 。

これらの情報を総合的に見ると、四谷大塚偏差値50前後のお子様にとって、日本工業大学駒場中学校は十分に射程圏内にあると言えるでしょう。ただし、試験の種類や日程によって偏差値が異なる場合があるため、志望する入試方式の偏差値をしっかりと確認しておくことが重要です。

受験生へのアドバイス

お子様が日本工業大学駒場中学校を目指す場合、まず重要なのは基礎学力の確実な定着です 。教科書や塾の教材をしっかりと復習し、苦手な分野を克服するように努めましょう。  

次に、日駒が実施している複数の入試方式の中から、お子様の得意なことや適性に合ったものを選ぶことが大切です 。もし特定の科目が得意であれば「得意2科選択」を、思考力や判断力に自信があれば「適性検査型」を、表現力やプレゼンテーション能力を活かしたいのであれば「プレゼンテーション型」を検討してみると良いでしょう。  

過去の入試問題を研究し、出題傾向や難易度を把握することも効果的な対策となります 。特に教科型入試では、基本的な問題から標準的な問題まで幅広く出題される傾向があるため、苦手な分野を作らないようにバランスよく学習することが重要です 。プレゼンテーション型入試を検討する場合は、事前にテーマを選び、資料作成や発表練習をしっかりと行うことが合格の鍵となります 。  

また、学校説明会やオープンキャンパスに積極的に参加し、学校の雰囲気や教育方針を肌で感じることも、志望校決定の重要な要素となります 。実際に学校を訪れることで、ウェブサイトや資料だけでは伝わらない魅力を発見できるかもしれません。  

施設・設備

日本工業大学駒場中学校は、生徒たちが快適に学校生活を送れるよう、様々な施設・設備が整っています。

校舎

校舎内には、通常の教室の他に、図書室(本館1階)、アクティブルーム(本館1階)、チュータールーム(本館1階)、パソコンセンター(本館1階)、リラックスルーム(本館1階)、会議室(本館1階)、自習室テラコヤ(本館1階)、音楽室(本館地下1階)、工房(本館地下1階)、調理室(本館地下1階)などがあります 。100周年記念ホールには、生徒ホール(3階)、テラス(2階)、茶室(2階)、カウンセラー室(地下1階)、多目的体育施設(兼体育施設1, 兼体育施設2)などが備わっています 。来客用のエントランスは、温かみのある雰囲気で迎え入れてくれます 。  

グラウンド・体育館

校地内にはグラウンドがあり、体育の授業や部活動などで利用されています 。また、アリーナは空調完備で、LED照明が使用されており、快適な環境で体育の授業やスポーツ系の部活動を行うことができます 。  

図書館

本館1階にある図書館は、生徒たちの学習や調べ物のための貴重な情報源となっています 。  

実験室・その他

理科の授業などで使用される実験室の他、ものづくりを行うための工房室が地下にあります 。英語の授業やネイティブの先生との交流の場となるコミュニケーション・ラボには、リラックスルームと電子黒板を備えたアクティブルームがあります 。屋上には人工芝の庭園があり、昼休みや放課後の憩いの場として、また部活動などにも利用されています。養蜂も行われているようです 。女子生徒専用の女子ラウンジは、休憩や学習、着替えなどに利用できるスペースです 。最近、女子トイレも改修され、より快適な環境になっています 。昼食や軽食を購入できるスチューデントホールや、ミニコンビニエンスストアも校内にあります 。校内にはITインフラも整備されており、各教室や体育館などでAVシステムが活用されています 。  

これらの充実した施設・設備は、生徒たちの学習意欲を高め、豊かな学校生活を送る上で重要な役割を果たしています。

卒業生の進路

日本工業大学駒場中学校・高等学校は、近年、大学合格実績を着実に伸ばしています。特に難関大学への進学に力を入れており、その成果が現れています。

大学合格実績

2024年度の大学入試結果速報(2024年3月21日現在)によると、国公立大学に11名、早慶上理に25名、GMARCHに76名が合格しており、過去最大とも言える実績を上げています 。国公立大学には、北海道大学や横浜国立大学などの合格者も含まれています 。私立大学では、青山学院大学、学習院大学、慶應義塾大学、明治大学、立教大学、中央大学、法政大学、東京理科大学、日本大学、専修大学、東洋大学など、多くの大学への合格実績があります 。特にGMARCHへの合格者数は年々増加傾向にあります 。  

国公立大学早慶上智東京理科大明治大青山学院大立教大中央大法政大学習院大
20249-1115-250-18-9107-157-117-922-284
2023712-31144-56-713-141
20227-806-77-85-66-713-15205-6

※複数の情報源があるため、数値に幅があります。詳細は各出典をご確認ください 。  

指定校推薦

日本工業大学駒場中学校・高等学校には、多くの大学から指定校推薦の枠が与えられています 。その数は130校以上に及び、東京理科大学、学習院大学、青山学院大学、明治大学、法政大学、明治学院大学、日本大学、東洋大学、専修大学、東京家政大学、実践女子大学、芝浦工業大学、東京農業大学、東京電機大学、東京都市大学、東京薬科大学、武蔵野大学、昭和薬科大学などが含まれています。指定校推薦は、一般入試とは異なるルートで大学進学を目指すことができるため、生徒にとって有利な選択肢の一つとなります。  

学校説明会・見学会

日本工業大学駒場中学校では、学校説明会や見学会を定期的に開催し、学校の教育方針や特色、入試に関する情報などを提供しています 。過去の説明会に参加した保護者からは、校長先生や先生方の熱意が伝わってきたという声や、学校の雰囲気が良く、生徒たちが生き生きとしている様子が印象的だったという感想が聞かれます 。入試に関する説明も丁寧で分かりやすく、参加して良かったという意見が多く寄せられています。  

今後の説明会・見学会の情報については、学校の公式ウェブサイトのイベント一覧で確認することができます 。

最新のスケジュールや予約方法については、必ず学校のウェブサイトをご確認ください。実際に学校を訪れ、校内の雰囲気を感じることは、学校選びにおいて非常に重要です。  

まとめ

日本工業大学駒場中学校は、日能研偏差値50前後のお子様にとって、十分に検討に値する魅力的な選択肢です。基礎学力の徹底的な定着と、豊かな人間性の育成を重視する教育方針、独自の「ファイトノート」や「日駒光風塾」といったプログラム、そして着実に伸びている大学合格実績は、多くの親御さんにとって魅力的に映るのではないでしょうか。特にGMARCHへの合格者数の増加は目覚ましいものがあります。多様な入試方式を用意している点も、お子様の個性や強みを活かせる可能性があります。

最終的な進路決定のためには、ぜひ一度学校説明会やオープンキャンパスに足を運び、実際の学校の雰囲気を感じてみることをお勧めします。そこでしか得られない情報や、お子様自身の直感も大切にしながら、ご家庭にとって最適な中学校を見つけてください。中学受験という大きな挑戦に向けて、心から応援しています。

今日も、一歩前へ。

では、また。

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