先日、来年4月に開校する羽田国際中学校のキックオフミーティングに参加しました。新しい学校づくりへの熱意と、これからの時代を生きる子どもたちに必要な教育を提供するという強い意志を感じる、非常に内容の濃い時間でした。
今回のブログでは、ミーティングの内容を詳しくレポートし、中学受験を控える親御さんが気になるであろうポイントに焦点を当ててご紹介します。
グローカルシンキング
羽田国際中学校高等学校の教育のキーワードは「グローカル」です。
- グローバル(地球規模)とローカル(地域的)を掛け合わせた言葉で、「地球規模で考え、足元から行動しよう」という意味が込められています 。
- 大きな視点で物事を捉え、小さなことから具体化し、ゴールを見据えできることから進めていくことを重視します 。
- この「グローカルシンキング」をあらゆる教育活動の根幹に据え、教育が行われます 。
2050年を見据えた「ウィングスプログラム」
続いて、羽田国際中学校高等学校の学びの総称である「ウィングスプログラム」について説明がありました 。
「2050年はVUCAの時代。変動性、不確実性、複雑性、曖昧性の社会で、予測がつかない時代を生きる子どもたちのために、社会で活躍するための教育を提供したい」
家田氏の言葉に、これからの教育に必要な視点が凝縮されていると感じました。
- 社会で生きる力:知識だけでなく、変化の激しい社会で自ら考え、行動できる力を育みます 。
- 探求する学び:「ウィングス探求」という総合的な学習を通して、様々な科目を混ぜて社会にある課題を解決していく力を養います。各科目の知識を社会で応用するための橋渡しとなる学びです 。
- 失敗を恐れない:失敗を許容し、挑戦する心を育むことで、子どもたちの可能性を最大限に引き出します 。 「失敗しても大丈夫」「楽しい心を忘れない」をキーワードに、AIが発展する社会において、人間しかできない「楽しむこと」「チャレンジすること」を育むことを目指します 。
グローバル教育 – 英語力と異文化理解を育む
グローバル教育は、羽田国際中学校高等学校の重要な柱の一つです 。
- 発信力:英語力に加え、自分の意見をしっかり持ち、発信できる能力を育成します 。
- 異文化理解:他国の文化を深く理解することで、多様な価値観を受け入れ、国際社会で活躍するための素養を養います 。
本校では、グローバル社会で求められる英語力を育成するために、具体的な学習目標を設定しています 。
- 習得目標として、CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)を用いて、高校1年生でA1レベル(英検2級程度)を目指します 。
- この目標達成をサポートするために、海外研修やサマーキャンプ、スプリングキャンプなどの機会を設け、生徒のモチベーションを高めます 。
- 高校生では長期留学や海外研修も予定されており、より実践的な英語運用能力を育成します 。
さらに、校内での取り組みとして、以下のような特徴があります。
- 伝統文化との融合:華道や茶道といった日本の伝統文化を体験し、国際教育と融合させることで、豊かな国際感覚を養います 。
- 異文化との交流:外国人講師との交流を通して、多様な文化に触れる機会を設けています。授業を担当する先生は、グローバルアスリートプログラムに所属するレースコーチであり、高校生への英会話指導経験も豊富です 。
- Immersion教育:英語で行う様々な活動を取り入れ、英語を自然に習得できる環境を提供します 。
Immersion教育とは、英語を学ぶのではなく、英語で学ぶ教育手法です 。体育やゲーム、ディスカッションなど、様々な活動を英語で行うことで、英語を自然な形で習得します 。
- 英語漬けの環境:授業中はもちろん、学校生活の様々な場面で英語を使用することで、英語でのコミュニケーション能力を飛躍的に向上させます 。
- 実践的な英語力:机の上での学習だけでなく、実際に英語を使うことで、より実践的な英語力を身につけます 。
- 異文化理解:英語を通して異文化に触れることで、多様な価値観を受け入れ、国際感覚を養います 。
ミーティングでは、実際にImmersion教育の体験として、参加者全員で英語を使ったゲームを行う場面もありました 。
多様な学び
羽田国際中学校高等学校では、生徒の多様性を尊重し、様々な学びを提供します 。
- Amazonとの連携:電子書籍Kindleを活用し、学校の中で生徒が出版活動を行う取り組みを計画しています 。
- NewsPicksとの連携:ニュース共有アプリNewsPicksを活用し、生徒同士の意見交換やディスカッションを促進します 。
- 企業との連携:ジャニーズ事務所、エイベックス、グローバルアスリートなどの企業と連携し、生徒の学びをサポートします 。
大学進路を見据えたキャリア教育
羽田国際中学校高等学校では、大学進路を見据えたキャリア教育にも力を入れています 。
- 多様な進路:国内大学だけでなく、海外大学への進学も視野に入れたキャリア教育を行います 。
- 総合型選抜:一般選抜だけでなく、プレゼンテーションやSDGsに関する対話など、総合型選抜にも対応できる力を育成します 。
- 塾との連携:塾のノウハウを融合させた教育で、生徒一人ひとりの可能性を最大限に伸ばします 。
特に、教員の中には塾での指導経験が豊富な者が多く、学校と塾の良さを融合させた教育を行うことで、生徒の成長を力強くサポートします 。
「Think Globally, Act Locally」
羽田国際中学校高等学校では、「Think Globally, Act Locally(地球規模で考え、足元から行動する)」という考え方を大切にしています 。
- 多様な世界を知ることで、広い視野を持つこと 。
- 高い目標を持ち、それに向かって努力すること 。
- 自分の特性を理解し、目標達成のために行動すること 。
これらの学びを通して、生徒たちがそれぞれの舞台で活躍できるようなサポート体制を整えてるとのことでした 。
このブログ記事が、中学受験を検討されている親御さんの参考になれば幸いです。
今日も、一歩前へ。
では、また。

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