2024年6月更新(終わり付近に入試情報を載せています)
偏差値(2024志望校判定サピックスオープン):48(第1回目)
(2024四谷大塚):55(第1回)
所在地:東京都板橋区東新町2‐28‐1
最寄駅:
東武東上線(各駅停車)…「上板橋」駅南口下車 徒歩10分
東京メトロ有楽町線・副都心線…「小竹向原」駅1番出口下車 徒歩20分
都営バス:(新宿駅西口-王子駅前)…「小茂根バス停」下車 徒歩10分
関東バス/国際興業バス:(高円寺駅北口-赤羽駅東口)…「小茂根バス停」下車 徒歩10分
種類:男子
付属校・半付属校・系属校・進学校:進学校
キリスト教系・仏教系:特になし
校風(個人の主観):規律ある校風
学校の特色:
1941年に儒学者の深井鑑一郎と、その教え子である実業家の井上源之丞によって創設された男子進学校。
礼儀と公正を重んじる「質実厳正」の教育理念の下、自主性と向学心を養い、日々の学習だけではなく、部活動や学校行事にも熱心に取り組んでいる。
社会性を身につけ、正しき道理を実践でき創造力豊かな人物の育成を目指し、「着実・勤勉・自主」の3点を校訓とする。
学習面においては、各教科の基礎力と応用力をつけ、学力に応じて補習や個人指導をきめ細かく実施する。全員が大学進学を目指すので、中高6年を2年ずつの3期に区分した独自の体制の下で教育課程の編成、教材の選定、学習進度等に工夫を凝らす。
クラブ活動や委員会活動には力を入れ、体力の向上や社会性の修養にふさわしい場として勉強との両立を奨励。充実した施設を活用し、少林寺拳法部・水泳部・弓道部をはじめ数々のクラブが実績を誇っている。
学校説明会においては学校の目指すところとして、「人間形成と大学進学」を掲げており、説明会の中で頻繁に「成長の場」を提供するということが発言されていた。
説明会の後に校舎内の見学にも参加させていただいたが、授業の様子において、生徒と先生の距離が近いという雰囲気があった。
また、実際に体験授業も別の機会に参加させていただいたことがあるが、生徒に目を配り、丁寧な対応だと感じた。
クラス編成
1クラス40名程度の7クラス制。
高校での募集あり。高校2年から混合クラスとなる。
高等学校1学年では、中学校から入学した内部進学生(中入生)約280名と、高等学校から入学してくる外部進学生(高入生)80名は別々のカリキュラムを編成する。2年次、3年次では、文系と理系のコースに分け、中入生と高入生は混合クラスとなる。
城北中学・高校では、成績は10段階で評価される。
実力テストと定期テストを総合評価して40名は中3から選抜クラス(2クラス)になるが、中学を卒業できれば、希望者は全員進学できる。高校1年生における内部進学生の割合は約8割。高校1年次の選抜クラスは中学3年と同様に2クラス。
教育の特徴
カリキュラムについては、中高6年間を「基礎期」(中1・2)、「錬成期」(中3・高1)、「習熟期」(高2・3)の3期に分けている。
「基礎期」
人間形成に重点を置き、基本的な生活習慣の確立と学力の定着を目標とする時期として捉え、小テストを頻繁に行うなど、きめ細かくフォローをしながら、2年間で中学3年間の内容をほぼ学び終える。
「錬成期」
自主的・自立的な学習習慣を少しずつ確立していくように働きかける。
中3と高1で成績優秀者を集めた選抜クラスを2クラス設けているのは、中だるみしがちな生徒のモチベーションを上げるためでもある。
「習熟期」
高2以降は、文系・理系に分けたクラス編成となり、文理それぞれに選抜クラスが設けられる。高3になると主要教科では演習中心の授業が行われ、それぞれが希望する進路をめざして学習する。
ICT教育
ICT 教育は生徒自 らが持つクリエイティビティを最重要な根幹とし「自ら考え」「生み出し」「発信する力」を養い、好奇心や思考力を刺激し発信 できる能力を育むことを目標とし、 ICT 教育を行うことが目的ではなく、あくまでも学びの実現 のための基盤であり、充実した設備と授業がそれを支えるもの だと考えている。
仲間とともに情熱を持ち、プロジェクトに取り組んで欲しいと考えており、そのような学びのサポートをしていく。
生徒用にiPadとMacBookが計500台準備され、校外学習や研修旅行にも持参し、活用されている。
その他、大型モニターとAPPLE TVが50教室すべてに設置されており、iPadとMacBookとのシームレスな操作が行える環境が整備されている。
また、人型ロボットpepperを使用したプログラミングも実践されている。
国際教育
「本物に触れる体験をして主体性を育む」ことを主眼とし、3日間を英語のみで過ごす「イングリッシュ・シャワー」(中1~高1の希望者対象)、オーストラリア語学研修(中3・高1の希望者対象)、3か月のターム留学(高1の希望者対象)など、多くの国際理解プログラムが実施されています。
面白い授業として、「鶏の脳の解剖」といったことも行われる。最初はインパクトからびっくりする生徒も多いようだが、実際に解剖を始めてみると、熱中する生徒がほとんどだという話であった。本物の「鶏の脳」を使うことは、本物に触れることで、さらなる探究につながるという理念からの良い意味でのこだわりを感じた。
学習サポート
習得レベルが一定に達していない生徒に対して補修会を実施。個別フォローも行なっている。各教科の学年担任者により、朝や放課後を利用しての補修や再試などがなされている。
中学1年生の夏休みと冬休みには補習会が行われる(期間で2000円程度とのこと)。
日頃の授業でも小テストが多く実施され、都度定着度のチェックも行われている。小テストを頻繁に行うことでアウトプットを促し、定着率を高めている。
予備校に通わなくても志望の大学に進学できる学力を身につけることが可能な学校で、中学の段階で塾に通っている生徒は少数。
中学生での通塾率は10%以下。
高3の約6割の生徒が不得意科目1〜2教科を予備校で週1〜2日ほど学習している。
高校3年生での通塾率は60%程度。
海外研修
高1と高2の英語力中上級者を対象に「春季セブ島語学留学」を導入する。
春休みの15日間フィリピンセブ島の語学学校で毎日7時間ずつ、ネイティブ講師とマンツーマンでスピーキング能力を高める。
また、高1の1月〜3月を利用した「ターム留学」も実施している。
希望者がアメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドの約30校の中から学校を選び、英語の他、数学、体育、演劇などの教科も選択できるプログラムが用意されている。
そのほか、「オーストラリア語学研修」がある。
中学3年生徒高校1年生が対象で、夏休みを利用してオーストラリア東海岸のゴールドコーストでホームステイする。
80名以上の生徒が参加する。
現地の学校との交流も実施されている。
進学実績
2024年の大学合格実績は、東京大学7名(うち現役5名)、京都大学7名(同5名)、一橋大学9名(同9名)、東京工業大学10名(同7名)、早稲田大学83名(同58名)、慶應義塾大学58名(同47名)という結果を出している。また、国公立・私立医学部医学科にも55名(同27名)の合格者を輩出している。
入試情報
2025入試においては、入試問題として基礎から難易度が高いものまで出題される。
特定科目による足切りはなし。
複数回受験生への優遇あり。
優遇内容(学校HPから引用):複数回受験した生徒がいずれも合格点に近い得点であったとき、優遇して正規合格とします。 例えば,第1回が合格点に近く,第2回も合格点に近かった場合,その受験生を第2回の正規合格者として発表いたします。 第1回と第3回,第2回と第3回でも同様です。
国語:小説と漢字は比較的出題が多い。小説は主語がない、句読点がない、文字数オーバーで減点される受験生が多い。漢字は正確な画数でかけているかを確認している。
算数:速さ、立体図形の出来で差が出ている。
社会:歴史の並び替え問題で差が出ている。
理科:物理、化学の計算で差が出ている。
第3回入試の理科にはお絵描き問題が出題される。本文をしっかり読めば解答できる問題。しかし、お絵描き問題の出題の意図としては、日常生活で疑問を持ったことを放置せず、一歩踏み出して常日頃から調べるということができているかを見たい問題とのこと。2024入試においては、エビの胃と腸を書きなさいという問題が出題された。
その他(学校生活関係)
食堂:全学年利用可(お弁当必要なし)
自転車通学:可
授業終了時間:15:05(平日)、12:45(土曜日)
クラブ活動への参加率:中学生97%、高校生91%
自習室の利用時間:高2、高3は平日20時まで
施設:人工芝のグラウンドが広く、サッカーコート2面はとれる。サッカー好きには刺さる。(実際、中1のサッカー部入部は30名を超えたとのこと)
気になった点
学校自体は面倒見がよさそうで、子供の成長のサポートが充実していると感じる学校。
ただし、少し最寄駅から遠い印象。
上板橋駅から徒歩10分となっているが、もう少し時間がかかる印象(高校生の足なら10分くらいかも)。
小竹向原駅からならバスか自転車を利用するしかないが、バス停から学校までは少し遠いと感じる。
小竹向原駅を利用している生徒の半数が自転車通学(小竹向原駅の月極駐輪場を契約している模様)。
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