台風のちょっとした疑問を解決

日常の取り組み

こんにちは。

本日は、台風の予報ですね。

大型の台風なので、皆様もご注意ください。

台風については、関東に接近・上陸する台風が多くなってきたような感じがしませんか。

実際、過去40年のデータを使って調べた研究結果では、東京など太平洋側の地域に接近する台風の数が増えており、東京では前半20年と後半20年で約1.5倍になったとされています。

このような研究結果が出ていて、より身近になってきた台風ですが、今回は、台風についての素朴な疑問を調べてみましたのでご紹介します。

台風の名前はどうやって決めてるの?

今回の台風16号にはミンドゥルという名前がついているって知っていますか?

このミンドゥルという名前は北朝鮮が提案した「タンポポ」という意味の名前です。

この台風の名前ですが、どうやって決めているのかを気象庁のホームページで確認してみると、

「台風には従来、米国が英語名(人名)を付けていましたが、北西太平洋または南シナ海で発生する台風防災に関する各国の政府間組織である台風委員会(日本含む14カ国等が加盟)は、平成12年(2000年)から、主に下に記すことを目的として、北西太平洋または南シナ海の領域で発生する台風には、同領域に共通のアジア名として、同領域内で用いられている固有の名前(加盟国などが提案した名前)を付けることになりました。

  • 国際社会への情報に台風委員会が決めた名前をつけて、それを利用してもらうことによって、アジア各国・地域の文化の尊重と連帯の強化、相互理解を推進すること
  • アジアの人々になじみのある呼び名をつけることによって人々の防災意識を高めること

 平成12年の台風第1号にカンボジアで「象」を意味する「ダムレイ」のアジア名が付けられ、以後、発生順にあらかじめ用意された140個のアジア名を順番に用いて、その後再び「ダムレイ」に戻ります。台風の年間発生数の平年値は25.1個ですので、おおむね5から6年で台風のアジア名が一巡することになります。」

という説明がありました。

この台風の名前ですが、北西太平洋、南シナ海地域の国が加入している台風委員会でこの地域で使用するアジア名が決められているんですね。

また、140個のアジア名のうち日本からは、星座名に由来する名前10個が入っており、今回の台風16号(ミンドゥル)は101番目の名前で、二つ後の台風には、日本提案の名前であるコンパス(コンパス座)がつけられる予定です。

 

台風の予報円の雑学

台風の気象予報を見ていると、どのように進行するかを示す進路情報がニュースなどで示されると思いますが、あの図の円ってどのような意味があるかをご存知ですか?

私は時間が経つにつれて円が大きくなっていくのが不思議に思っていました。

この円ですが、予報円と言われるもので、これは台風の大きさを表しているのではなく、予報された時刻に台風の中心がある確率が70%の円というものです。

天気予報の台風予報で予報円が大きいと、進路が変わりやすく、予報円が小さいと予想進路通りに進むと考えられます。

なお、進路予報に出てくる線は単に予報円の中心をつないだだけのものなので、その通りに台風が進む訳ではありません。

台風は温帯低気圧になると強さはどうなる?

台風が温帯低気圧に変わりましたと天気予報で報道されると、何か安心しませんか。

実は台風と温帯低気圧の違いはその構造や発達するメカニズムだけで、中心気圧や風の強さで区別しているわけではありません。

台風の構造は中心付近で風が強く、温帯低気圧では広い範囲で風が強いものです。

台風の方が中心付近で風が強い構造のため、温帯低気圧に比べて風の力が強い傾向が高いですが、温帯低気圧になったからといって全てが弱まっていくわけではなく、上空の西風や気圧の影響で再発達し、突風が吹く場合もあります。

台風はあまりいいイメージを持っていませんでしたが、調べてみると面白いですね(笑)

では、また。

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