【学校情報】成城中学校・高等学校

学校の紹介(備忘録)

偏差値(2022合格判定サピックスオープン):42(第1回目)

所在地:東京都新宿区原町3丁目87番地

最寄駅:都営地下鉄大江戸線 牛込柳町駅 西口出口より徒歩1分

URL:https://www.seijogakko.ed.jp/

種類:男子

学校の特色

1885年の創立以来、「知・仁・勇」を教育理念に掲げ、新しい時代を切り開くグローバルリーダーの育成をめざす男子進学校。

校名の成城は中国の古典「詩経」の中にある「哲夫成城」の「城を成す」に由来。

ここで言う城とはいわゆる日本の城ではなく、地域社会や国を意味するもので、「立派な男子こそ社会づくり、国づくりができるのだ」という意味であり、「社会に有為な人材を育成する」という建学の精神に基づき教育を行っている。

同校で毎年実施している「学校生活に関するアンケート」では、全校生徒の90%、中1生の96%が「楽しい」と回答したというデータもある。

文化祭の様子はこちら。

クラス編成

1クラス40名程度の7クラス制。

毎年クラス分けが実施される(学力均等のクラス分け)。

特進クラスはないが、高校2年時から文系と理系に分かれ、一部の授業で習熟度別授業が行われる。

2018年度から高校募集を停止し、完全中高一貫校へと移行。

教育の特徴

中高6年間を「基礎学力養成期」(中1・2)、「進路決定期」(中3・高1)、「実力完成期」(高2・3)の3期に分け、男子の発達段階に合わせた教育を展開

中1・2では、授業を中心に学習習慣の定着を図る。日々の小テストにより、学習到達度をチェックし、補習や再テストを通して、自学自習を習慣化させることを目標としている。

中3・高1ではキャリア教育やグローバル教育に力を注ぎ、キャリア教育では、高1の夏休みに「未来の履歴書」というオリジナルの課題が出される。これは大学生になった自分を想定して、希望する企業に提出する架空の履歴書を作成することで、学習の意義の再確認や意欲向上へとつなげることを狙っている。

高2・高3では、学校行事や生徒会活動、部活動などでリーダーシップを発揮する機会がふえる。後輩たちのロールモデルとなり、他者に影響を与える存在としての自覚が生まれ、将来の目標がより明確になっていく。
進路別のクラス編成になり、自らが希望する進路を実現するために、通常の授業や長期休業中の進学講習に主体的に取り組み、実力の完成を目指す。

キャリア教育

2022年度より、グローバル・キャリア教育を担当する部署を設置し、キャリア教育を推進している。2021年度は、同校で「住友商事キャリア教育支援プログラム」を行い、2022年度は大日本印刷株式会社と地域連携を予定。

大学連携

幾つかの大学と連携して、キャリア教育を行っている。講演会だけでなく、東京大学オープンラボ(研究室見学・実験)や奈良大学のGIS(Geographic Information System)講習会・巡検のような、体験型の大学連携も企画して、大学教育の一端を垣間見る機会を作っている。

未来の履歴書(高1)

「未来の履歴書」は、本校オリジナルの課題。架空の履歴書を作成することで、キャリア形成の過程で必要な学歴・資格・経験を考えるきっかけにする。科目の好悪、得意・不得意ではなく、大学合格後に何をしたいかを考えて、科目選択・コース選択をしてほしいという願いで設計。導入から10年あまりになり、「未来の履歴書」で描いたとおりのキャリアを歩むOBもいる。

国際教育

カリフォルニア大学など、海外から学生を招き、1日6時間・5日間の研修を行う「エンパワーメント・プログラム」や台湾の大学の講義を受講し、現地の学生と交流し、どのようにグローバル社会で貢献するかを考えるプログラムである台湾・グローバルリーダー研修(希望制:高1~高2)やオーストラリア・グローバルリーダー研修(希望制:中3~高2)への海外研修を実施している。

エンパワーメント・プログラム

英語で議論・企画・発表を行うことを通して、自己確立を目指す。

自分の人生を自分で選択し、判断し、決断することの大切さを体感する自己確立のための研修。

カリフォルニア大学バークレー校をはじめとする世界のトップ校の学生を招き、5日間におよぶ校内研修を2013年度から実施。学生1名と成城生5~6名のチームを作り、議論・企画・発表を英語で行う。具体例として、「私のアイデンティティ」といった問いから、「学校内フィールドトリップ」・「AIテクノロジーを利用して生活をよりよくする方法を考える」といった企画まで、様々なテーマについてディスカッションを行う。

世界のトップエリートとの友好を育むとともに、彼らの学ぶ姿勢を目の当たりにする絶好の機会が得られる。

参加者は自分の英語力に合わせて「ベーシックコース」「スタンダードコース」「アドバンストコース」の3つのコースに分かれる。
それぞれのコースを取りまとめるファシリテーターの外国人講師と、その中のグループを担当するグループリーダーの留学生が生徒たちと校内でプログラムを進めます。ファシリテーターとグループリーダーはイギリスやニュージーランドといった英語圏の方に加えて、東南アジアや西アジア、アフリカからの留学生の方も多い

英語でコミュニケーションをとった経験が、生徒たちの自信となり、それぞれの自己の確立を目指し、グローバルな課題と向き合っていく姿勢へと繋がっていくような取り組みを行っている。

オーストラリア・グローバルリーダー研修

11泊12日のオーストラリア研修。

事前研修として、キックオフ・ミーティング、ホームステイ・オリエンテーション、異文化ワークショップ、チームビルディング、実践英語研修などが行われる。

2015年度にオーストラリア・クィーンズランド州政府と連携して本校オリジナルのグローバルリーダー研修を開始。
クィーンズランド州Toowoombaにある3つの現地の高校をホスト校として、ひと家庭にひとりホームステイし、それぞれのホスト校で授業を受る。

その期間に、クィーンズランド大学を訪問し、「キャンパスツアー」「レクチャーの受講」「大学生とのセッション」などを体験。最終日にはお礼の意味を込めて成城生が企画する「さよならパーティー」を実施する。

台湾・グローバルリーダー研修

7泊8日の台湾研修

事前に、中国語の学習や台湾研究者による講演会を行い、台湾の文化や風土、政治・経済情勢などを学習し、実施される。

2015、2016年度に、本校を含む日本の4つの高校が参加する台湾留学サポートセンターによる合同研修に参加。2017年度からは台湾政府の委託機関である日本台湾教育センターと連携しながら本校独自の研修を行っている。

目的は、台湾という地域について学び、現地を訪れることで自らを見つめ直すと同時に、他者の文化や価値観を尊重する姿勢を養うこと。

現地の学生との交流をはじめとする様々な異文化交流の機会が準備されている。

研修後は、校内で参加生徒による研修報告会を実施し、さらに「研修成果報告書」を作成する。

学習サポート

高2・3では希望進路別のクラス編成となり、高3では科目別の習熟度別授業や選択科目を設定。それぞれの進路に対応した授業を行っている。また、高1から受講可能な無料の進学講習や、卒業生がチューターとして常駐する自習室「自修館」もあり、生徒一人ひとりの希望する進路を実現するために全面的にバックアップしている。

進学実績

2021年の大学合格実績は東京大に1名が現役で合格。東工大4名、東北大3名など国公立大には合計49名。私立は早慶上智合計79名、東京理科大54名など。

2022年春の卒業生の現役合格率は89.6%

今日も、一歩前へ。

では、また。

コメント

タイトルとURLをコピーしました