【学校情報】日本学園(明治大学付属世田谷)中学校高等学校

学校の紹介(備忘録)

偏差値(2023合格力判定サピックスオープン):38

所在地:東京都世田谷区松原2-7-34

最寄駅:

京王線・京王井の頭線「明大前」駅より徒歩5分

京王線・東急世田谷線「下高井戸」駅より徒歩10分

小田急線「豪徳寺」駅より徒歩15分

URL:https://www.nihongakuen.ed.jp/

種類:男子(2026年度から共学)

学校の特色:

日本学園は、明治の大教育者であった杉浦重剛(しげたけ)先生が1885年に創設した東京英語学校が前身。日本の私学としては指折りの長い歴史と伝統を持つ学校。

 当時はいまの東京大学への進学をめざす若者のための予備校で、全国から英俊が集まっていた。戦後日本の路線を敷いた吉田茂元首相や岩波書店創業者である岩波茂雄、日本画の横山大観など日本の政官界、経済界、芸術と文化の分野に優れた業績を残す多くの逸材を輩出。

杉浦校祖は「人は得意な道で成長すればよい」と生徒を型にはめることなく、伸び伸びと自己研鑽に励むことを奨励し、ここに、同校の卒業生が多岐にわたる分野で活躍することになった秘密があるのかもしれない。

 生徒の個性を尊重する姿勢は、日本学園の<自由闊達な校風>として今日に受け継がれている。

一時期中学の募集を停止していたが、1996年から中学の募集を再開。

2026年4月1日から明治大学の系列校となり、校名を「明治大学付属世田谷中学校、明治大学付属世田谷高等学校」と変更。男子校から男女共学校となる。

明治大学への付属高等学校推薦入学試験による入学者の受け入れは2029年度からとなる(2023年度入学者から対象)。

内部進学基準については、既存の系列校と同程度での検討が進んでおり、約7割の生徒が明治大学へ内部進学できる教育体制の構築を進めている。

クラス編成

現在は、中学生は少人数の1クラス。

2023年度の中学入試の募集人数は、全体で120名程度。

高校での募集あり。

教育の特徴

さまざまな体験や行事を通して学びを深めていくオリジナルプログラム「創発学」を実施している。

同プログラムは新学習指導要領に盛り込まれた「探究活動」の先をゆく内容となっており、最終的には生徒自身が得意なことや興味をもったテーマについて調べ、中3で研究論文の執筆や発表を行っている。「創発」の「発」は発見、発信、発問などさまざまな意味を含んでおり、探究学習よりさらに奥の深い学びを実践している。明治大学との連携により、こうした教育内容がさらに発展していくことが期待される。

「創発学」の初めの一歩は中1で行う1泊2日の「林業体験」で、中学入学式の数日後に実施される。専門家の解説を聞きながら林を歩き、木や木の実を見たり動物がかじった後の食痕を観察し、専門家に質問したり自分で調べたりして学びにつなげる。

その後、中学1年の夏には沼津港へ漁業体験へ行ったり、中2では農業体験や職業について学んだりしている。

中学3年では「15 年後の自分」をテーマに研究論文を執筆し、最終的には中学全校生徒の前で発表する。

国際教育

創立当初から英語教育に力を入れていた日本学園では、オリジナル英語プログラム「NGP(日本学園・グローカル・プログラム)」を導入。グローカルは、Global(地球規模の、世界規模の)と Local (地方の、地域的な)を組み合わせた造語で、「地球規模の視野で考え、地域視点で行動する」という意味。大学入試英語で問われる4技能にとどまらず、お互いの文化や生活環境を知った上でコミュニケーションがとれる「4 技能プラス1」を目標としている。

ネイティブの先生が朝のHRに参加したり、中 1はTOKYO GLOBAL GATEWAY(東京英語村)に行ったり中2はブリティッシュヒルズ語学研修(福島)に参加するなど、英語を話す機会がたくさん設けられている。現在はコロナ禍で中止になっているが、中3全員参加のオーストラリア語学研修や、高1の希望者参加のターム留学(短期留学)といった海外研修プログラムもある。大学受験をせずに内部進学できるようになると、今まで以上に興味のある学問に取り組めるようになるので、ターム留学だけでなく長期留学の実施も視野に入ってくる。系列校化により、語学学習でもこれまで以上に多様な機会が生まれることが期待できる。

学習サポート

中学では年間に5回の定期試験と、5回の模擬試験がある。これらの成績を教員が分析し、得意科目の強化、弱点克服のための講習を教科担当が行っている。時間や形式は様々なものがあり、生徒に合わせたものを実施。

 男の子のやる気にはブームがあり、その時々で頑張れるものが変化するため、そのブームを一番近くで見ている、担任や教科担当が見逃すことなく声をかけている。

また、自分から講習をリクエストしてくれる生徒もおり、自分がやる気を出したときに、すぐに対応してもらえる環境がある。

そのほか、「Daily lesson notes」による学習習慣の定着化、「にちがく講座」による学習フォローアップなどが行われている。

進学実績

今春の大学合格実績は、卒業生現役生のみの実績として、北海道大学、岐阜大学医学部をはじめ、早稲田大学への合格実績もある。

明治大学への進学実績は11名であり、今後は多くの学生が明治大学へ進学することになると予想される。

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