【学校情報】本郷中学校高等学校

学校の紹介(備忘録)

偏差値(2022合格判定サピックスオープン):50(第1回目)

所在地:東京都豊島区駒込4-11-1

最寄駅:

JR山手線・都営地下鉄三田線『巣鴨駅』下車 徒歩3分

JR山手線・営団地下鉄南北線『駒込駅』下車 徒歩7分

URL:https://www.hongo.ed.jp/

種類:男子

学校の特色

1922(大正11)年に、旧高松藩松平家12代当主の松平賴壽によって創設された。

賴壽は貴族院議員を長く務めた人で、本郷区(現在の文京区の一部)の教育長という立場にもあり、当時は日本の人口、特に子どもの人口が一気に増え、子どもたちに教育の場を提供することが時代の要請であったことから、幕末の大老・井伊直弼の娘で、賴壽の母に当たる松平千代子の別邸があったこの土地に、学校を設立した。

教育の柱として、「文武両道」「自学自習」「生活習慣の確立」の三つを掲げている。特に「自学自習」においては、独自の検定制度をはじめ、縦のつながりを生かした合同授業や卒業論文など、学ぶ意欲をかきたてる教育プログラムが充実している。

クラス編成

1クラス40名超の6〜7クラス制。

学力均等の7クラス編成で、学校生活のベースを築くとともに、 学力の定着をはかる。

高校からは特進クラスと進学クラスに分かれて授業が行われる。

特進コースは東京大・京都大・一橋大・東京工業大の最難関国立4大学への進学を目標とし、それ以外の大学をめざす生徒は進学コースとなる。

これまでは中学が6クラス、高校が8クラスだったが、高校の募集を停止したことから、3年後には中高とも1学年が7クラスになる。

7クラスのうち2クラスが特進コースで、そこに入るための一番の条件は「本人が希望する」こと。

希望者が2クラス分より多くなった場合の選抜に関しては定期考査等の成績が重要視される。

2021年度から高校での募集を停止。

教育の特徴

独自の検定制度を取り入れ、学力の定着を図っている。

本数検

中学は学年ごと、高校は全学年共通の試験を行って、点数に応じて級や段を与える本校独自の検定試験制度。

学内だけの検定で、履歴書に書けるようなものではないが、データを蓄積していくと、「この時期にこの段を得た生徒は、こういった大学に合格している」といった相関関係が見える。

生徒はそれらの相関関係を確認し、自分で目標を設定して、積極的に取り組むようになった。

数学の合同授業

中1と中2が2人1組になり、先輩から後輩へ学習に関するアドバイスを行う特別な授業。

年に3~4回実施し、その時期に応じたさまざまなカリキュラムを組んでいる。

勉強を教えることだけを考えれば、教員がやったほうが効率的だが、先輩が後輩に教えることに意味があり、後輩にとっては勉強を教わるだけでなく、学校生活に関するさまざまな相談ができる場にもなる。

先輩は後輩を教えることでさらに理解が深まることが期待できる。

卒業論文

中学3年生において「卒業論文」を制作する。

「みずから進んで学ぶ」という、教育の中学段階での集大成。

最初は、自分を客観的に見て、何に興味があるのかを考え、自分で調べて人にわかるように伝える、という作業を中学生のうちにやらせようということで始まった。

指導は学年の教員を中心に行っていたが、社会科の教員から「もっと充実させたい」「社会科の授業のなかで小論文指導をやりたい」という声が上がり、現在の取り組みに至る。

小論文なので、添削するなどていねいな指導が必要だが、あわせて、事前に面談をして、何に興味があるかを引き出す誘導もしてあげなくてならない。

とても手間がかかる作業だが、「クラスを2分割」することによって教員の負担を軽減し、より効率的な指導ができるようにしている。

ラーニング・コモンズ

もともとアメリカで出てきたシステムで、最近は日本の大学でも取り入れるところが増えているが、中等教育で導入する学校はまだ少ない。

図書室の前に、多様な用途に使えるスペースを用意しており、そのコンセプトが「話せる自習室」となっている。

コミュニケーションを取りながら、グループワークをしたり、プレゼンテーションをしたりできるスペースとなっている。

国際教育

中学1年から高校1年までネイティブスピーカーによる2分割少人数授業を実施。

発言の機会を増やすことで主体的な姿勢を育み、英語の運用能力を高める。

また、週1度のオンライン英会話を中学3年と高校1年の2年間で実施。

ネイティブスピーカーとのマンツーマンの英会話を実施。

学習サポート

学力が一定レベルに達していない中学1年から中学3年までの生徒を対象に指名補修を実施(高校課程でも一部実施) 。

定期考査ごとに生徒の基礎学力が定着しているかどうかを確認する。

サマーセミナーとして中学1・2年生は教養講座、中学3年以上は教科講習を7月下旬と8月下旬に設定(いずれも希望制)。

教養講座は、日頃の授業では扱えない実学的な内容も設定し、過去には「ゾムツールを使おう」「お菓子作り」等の講座を開講。

様々な内容や機会に触れ、興味・関心の幅を広げて、日々の学習や中学卒業論文執筆等のきっかけを掴むことを目的に実施。

教科講習では、生徒の現状を踏まえ講座内容が設定され、既習内容の復習や発展的な内容等、自分に合った講習を受講することができる。

進学実績

今春の大学合格実績は、東京大学13名(うち現役11名)、一橋大学5名(同4名)、東京工業大学5名(同3名)、京都大学2名(同2名)、早稲田大学110名(同88名)、慶應義塾大学93名(同83名)という結果を出している。また、医学系大学にも53名(同32名)の合格者を輩出している。

今日も、一歩前へ。

では、また。

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