【学校情報】東京学芸大学附属世田谷中学校

学校の紹介(備忘録)

偏差値(2021サピックスオープン):52(男子)、46(女子)

所在地:東京都世田谷区深沢4-3-1

最寄駅:東急田園都市線「駒澤大学駅」バス5分/東急大井町線「等々力駅」バス10分

    JR「渋谷駅」「恵比寿駅」「目黒駅」バス30分 等

URL:https://www.u-gakugei.ac.jp/~setachu/index.html

種類:共学

学校の特色

教師を養成する大学の附属校として75年前に開校。

個々の教員が大学と連携しながら研究を深め、その成果を日々の授業につなげている点が特徴。

高い専門性を背景とした教師の授業力は高く、これを土台とした「基本学習」、教科の枠を超えて探究する「総合学習」、多様な体験を通して人間性を育む「生活学習」の三つを柱に生徒の興味・関心を伸ばし、将来の可能性を広げる教育を行っている。

教育目標として、「個性的で人間性豊かな人格をつくる」「創造性豊かな人間を育てる」「敬愛の精神にあふれた人間を育てる」の三つを掲げている。

クラス編成

中学では、1クラス35人前後の4クラス。

高校へは内部進学制度(進学のためのテストあり)により進学できる。

高校は40人程度の8クラス。

教育の特徴

「基本学習」「総合学習」「生活学習」の三つが柱により生徒の力を伸ばしていく方針をとる。

基本学習

学習指導要領の中で必修としている各教科の学習のこと。

各教科の学習内容の基礎・基本の徹底を図り、その基礎・基本をもとに応用や発展を図る学習。また、その指導方法も2時間続きの授業を設定して、実験や実習を行いやすくしたり、ペアやグループでの活動を行ったりと、各教科が様々な工夫をしている。

知識理解を深めるだけではなく、思考力や判断力を鍛え、表現力やコミュニケーション能力等を伸ばし、創造性を培うことを目指す。

総合学習

学習指導要領の「総合的な学習の時間」のうち、2・3年次の時間の一部を「テーマ研究」という名称にし、学年、クラス、教科の枠を超えて、テーマ別に集まった生徒たちで、自ら設定した課題に取り組む学習を行っている。

テーマ研究では、地域とのコラボレーションすることもあり、地元の大手パンメーカーと一緒に商品開発をするといった取り組みを行う場合もある。生徒が新しいパンを考えて提案し、企業がコストパフォーマンスや利益を考え、生徒の提案を検討することから、生徒の提案はなかなか通らない。企業からいろいろなアドバイスをもらいながら、生徒たちは現実的に考えて提案するようになる。その結果、生徒が提案したパンが期間限定で商品化されるということもある。

また、英語や国語のスピーチなど、基礎学力を生かしたコンテストを行っている。

過去の英語のスピーチコンテストでは、SDGs(持続可能な開発目標)をはじめ、さまざまな社会問題を自分でテーマに選んでスピーチをが行われた。民族を問わず、さまざまな考えを持つ人が増えている時代であり、それを中学生としてどう捉えるかを英語で話すという取り組みが行われている。

生活学習

学習指導要領で定める「道徳」と「特別活動」を統合して「生きる力」を育むことを目的とした学習。

具体的には、学級活動や生徒会活動、学校行事など。

学校行事は基本的に生徒主体で進めている。

学習支援

学校の拘束時間が他の私立中学校と比べて短く、必要最低限の補習等の対策が行われている。

高校への内部進学を考えると、通塾する必要があると考えられる。

通塾は中学1年生で約半数程度だと考えられ、学年が上がるにつれて通塾する生徒数も増えていく。

進学実績

附属中学校は世田谷校を含めて3校あり、その3校に対する附属高校(東京学芸大学附属高校)の枠は約200名。

世田谷校は1学年約140名で、そのうち男女合わせて80数名が附属高校に進んでいる。

その他、私立の高校、他の国立大学附属校、東京または神奈川の公立高校に進む生徒もいる。

中学校の行事が忙しい中で、学校の成績をしっかり取り、かつ一般中学生の入試問題と同レベルの学力検査の勉強も必要なため、簡単に内部進学することはできない。

学芸大附高へ進学できるかどうかは1月まで分からないため、附属中学生は、学芸大附高以外の学校も受験する準備をしておく必要がある。

東京学芸大学附属高校の2022年の合格実績として、東京大学27名、早稲田大学134名、慶應義塾大学115名といった実績を出している。

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