【学校情報】東京都市大学付属中学校・高等学校

学校の紹介(備忘録)

偏差値(2022合格判定サピックスオープン):54(第1回目)

所在地:東京都世田谷区成城1-13-1

最寄駅:

小田急線・成城学園前駅下車 南口より徒歩10分

東急二子玉川駅下車下車 「玉07」系統・成城学園前駅行きで約20分

URL:https://www.tcu-jsh.ed.jp/

種類:男子

学校の特色

東京都市大学の前身は1929(昭和4)年に設立された武蔵高等工科学校。

この学校は学制改革で武蔵工業大学となり、1951年に武蔵工業学園高等学校が設置された。

その2年後、校名を武蔵工業大学付属高等学校に改称し、1956年に付属中学校が開設された。

東京都市大学と改称されたのは、大学創立80周年の2009年となる。

運営については、1955年から東京急行電鉄(現在の東急および東急電鉄)の創業者である五島慶太を初代理事長とする学校法人五島育英会が担っている。

平成21年度には付属小学校も設置された。

クラス編成

1クラス40名程度の6〜7クラス制。

クラスはコース制で、中学入試の成績によってⅡ類とⅠ類に分かれている。

Ⅱ類は東大・京大・国公立大医学部など最難関大学をめざすコース。

Ⅰ類は難関国公立大学・難関私立大学をめざすコース。

Ⅱ類とⅠ類は学習の深度は違うが、年間カリキュラムや授業の進度は同じなので、進級時にⅠ類からⅡ類に転類することも可能

中1・2はⅡ類とⅠ類のみで、中3・高1では、Ⅱ類がαとβの2クラスに分かれる。さらに高2・3では、Ⅱ類・Ⅰ類ともに理系と文系に分かれる。

入学時はⅡ類が2クラス、Ⅰ類が4クラス。

通常は中3で3クラスずつになる。

教育の特徴

「キャリア・スタディ」

大学のその先にある自分の将来像についてじっくり考えてもらうためのプログラム。

中3の生徒たちが1年間かけて取り組む。

中高時代、大学時代にどんなことを学び、現在はどんな仕事をしているのか、さまざまな職業に就く社会人OBによる講演・講話を聞くことで、自分に投影して聞くことができる。

夏休みには、数ある協力企業のなかから選んで企業研修にも行く(新型コロナの影響で最近はできていない)。研修に行くにはアポイントを取らなくていけないことから、電話の掛け方、あいさつの仕方などを事前にマナー講座で学ぶ。

企業にはグループ単位で行き、学んだことをクラスメートの前で発表する。

社会人OBたちの全面的なバックアップで成立している。

同窓会のなかに「キャリア・スタディ」の委員会が組織されていて、定期的に学校と打ち合わせを行っており、協力企業の募集、連絡、打ち合わせのほか、企業訪問のコーディネーターもお願いしている。

「中期修了論文」

高校生になると「中期修了論文」がある。

「中期修了論文」は、高1生がそれまでの学習の集大成としてチャレンジするもので、4000字以上の論文を執筆する。

生徒たちは興味・関心のあることをテーマに選び、フィールドワークや文献調査などによる検証・論証を経て、結論を導き出す。論文執筆後は、テーマごとに8名程度のグループに分かれて発表し合い、相互評価を行う。

教員が入ってゼミ形式でアドバイスする時間もある。

国際教育

アメリカ研修旅行には高1生全員が参加する。

ホームステイをしながら、シリコンバレーの企業やカリフォルニア工科大学、UCLA、スタンフォード大学などに行く

中3の夏休みには希望制のマレーシア異文化体験があり、村の学校で現地の生徒と一緒に授業を受ける。

高1の夏休みにも希望制のニュージーランド語学研修がある。

海外研修には必ずホームステイを組み込むようにしている。ホームステイを通して現地の人とコミュニケーションをとらざるを得ない状況に置く。それにより「face to faceのコミュニケーション」が実践される。

学習サポート

「TMシート(タイムマネージメントシート)」

TMシートとは、生徒自身で時間を管理するための仕組み。1週間の予定をシートに記入し、一日ごとに実際の行動と照らし合わせ、振り返る。担任がその内容を週ごとにチェックし、アドバイスする。これにより、先を見通した学習を自分自身でコーディネートする能力を高め、計画的で効率の良い家庭学習の習慣づけを促す。

また、担任と生徒との定期的なコミュニケーションを図ることにつながるため、学習指導だけでなく、適切な生活指導も同時に行うことができる。

「基礎補習・応用講座」

放課後には、基礎補習と応用講座を実施。基礎補習は指名制で、苦手な科目の克服を目指し、復習を中心に行う。応用講座はより発展的な学習を促すものとして、希望者(Ⅱ類は数学が必修)を対象に開講。中学の数学応用講座(中1・2)では、「日本ジュニア数学オリンピック」の対策を行い、多くの生徒がチャレンジしている。

「講習・学習合宿」

長期休暇には夏・冬・春それぞれ2期にわたって講習を実施。数学では共通テスト対策から難解な図形問題や確率・ベクトル・数列の総合演習、英語では文法や下線部説明問題といった基本事項から英作文の書き方まで、各教科で多様な講座を開く。また、高校では高度な学力養成を目的とした5泊6日の学習合宿(Ⅱ類必修)があり、大学入試に向けた実践的な演習が行われている。例年、定員を大きく上回る規模での実施となり、学校とは異なった環境の中で真剣に取り組んでいる。

「自習室」

放課後は、カフェテリアおよび進路指導室が自習室になる。同じ目標を持った仲間が集まり、教え、励まし合いながら互いの学力を高める。また、東大生チューターが学習をサポートし、勉強や大学生活について気軽に質問することができる。

進学実績

2021年の大学合格実績は東京大に11名が現役で合格。京都大、東工大など国公立大には合計86名。私立は早慶上智合計174名、東京理科大83名、明治大114名など。

東京都市大学への推薦制度があり、進学の資格を得たまま国公立大を受験することもできる。

コメント

タイトルとURLをコピーしました