偏差値(合格力判定サピックスオープン2022):30、(四谷大塚):42
所在地:東京都北区中里3-12-1
最寄駅:
JR山手線「駒込駅」 東口 より 徒歩5分
東京メトロ南北線「駒込駅」 3出口 (JR駒込駅南口)より 徒歩7分
URL:https://www.seigakuin.ed.jp/
種類:男子
※2022年6月の学校説明会の際の情報も含まれています。
学校の特色
米国の宣教師H・H・ガイ博士が1903年(明治36年)に設立した神学校を母体に、聖学院は1906年(明治39年)、石川角次郎を初代校長とする中学校を開校。
一貫してキリスト教精神に根ざした“唯一無二の人間教育”を実践し、2002年には3カ年にわたる教育会議を経て「聖学院教育憲章」を策定。
創立100年を超える伝統校。
聖学院教育の柱となるのは、キリスト教精神に基づく人間教育、学習指導、体験学習の3つとなる。
この3本柱の中心にあるのは、「Only One for Others」の理念。
自分を生かし、他者を生かす共生の関係を求める教育精神は開校以来ずっと変わらないものであり、心身を大らかに育み、知を磨き、今後ますますグローバル化が進む世界で生き生きと活躍できる能力と自信を培う教育を行う。
本当の自分を見つけ、学校は将来に向けた生徒一人ひとりのやりたいことを見つけるコツを教える。
クラス編成
30人〜35人程度の5クラス。
中学では〈Advanced Class〉、〈Regular Class〉の2コースが設置されている。
中学では1年ごとにこの2コースの入替が行われる。
〈Advanced Class〉は、受験教科に関してハイレベルな学習を行い、難関国公立大、難関私立大(早慶上理ICU+GMARCH)進学を目指す。
〈Regular Class〉は、じっくり学ぶことを基本に、一人ひとりの理解力に配慮しながら指導を進め、志望大学に進学できる学力を養うクラス。
高校では〈Global Innovation Class〉が追加される。
〈Global Innovation Class〉は、学校独自設定科目として「イマージョン」「STEAM」「プロジェクト」を設置し、より良い世界の実現に向けて、クリエイティブな方策や新たな価値を創出するグローバルイノベーターを育成する。また、教科を横断した学びの土台として「リベラルアーツ」を学び、思考・探究の基礎を身につける。
高校でのコース変更は行われない。
教育の特徴
カナダのヤング博士が提唱するICEモデルを採用し、「問いのストーリー」を単元ごとに策定している。
ICEとは、
「Ideas(基礎的な知識の定着)」、「Connections(知識と知識を繋いで活用)」、「Extensions(価値づくり・課題の解決)」の頭文字であり、「問い」を投げかける授業を行なっている。
このICEモデルと探究型授業を組み合わせた授業を行なっている。
探求型授業とは、自分たちの力で課題の解決に取り組み、議論と探究を重ね、発表・表現を行う学習方法。これまでの教師から生徒への一方通行的な学びではなく、生徒同士による双方向の学び合いによって、自分の意見や価値観をより多彩な観点から膨らませていく。まとめた意見や提案をポスターセッションやプレゼンテーションで発表して論理的思考力を鍛えさせ、語彙力と表現力のさらなる向上を図る。また外部団体との共同学習を積極的に取り入れて、専門家ならではの鋭い視点や考察などを学び、より実りある授業を展開させている。
また、授業では、STEAM教育も組み合わせている。
STEAM教育の一環として、情報プログラミングの授業があり、動画編集や3Dプリンターでの出力など、多様な表現方法を他教科でも実践し、総合的なSTEAM教育を展開している。さらには、外部コンテストへの応募、ドローンの資格取得、Fablabでの様々な課外活動、学校行事との相乗効果が見られた。
国際教育
英語初心者の生徒が安心して学べ、英語を使い慣れた生徒が満足できる授業を展開するために、中学では習熟度別の授業体制としている。
小学校時代に英語学習の経験があり、英検3級~準2級レベルの生徒を対象者には英語経験者コースを設置。アルファベットから学ぶのではなく、インプット・アウトプット時に英語を活用しながら英語授業を学ぶため、入学時には英検3級程度だった生徒が一年間で英検2級レベルにまで英語が上達している。
また、国際生などに向けた「英語SS コース」を設置(週6時間)。
同コースでは、ネイティブ教員によるオールイングリッシュの授業で、英語プレゼンテーション、英字新聞の多読、エッセイ練習などを行う。英字新聞などを使って「ソーシャルイシュー」(社会問題)に触れ、そこで用いられている実践的な単語や表現方法を学んで、ディスカッションなどを行う。
内容の濃い議論ができ、単に英語の表現を学ぶことにとどまらない充実した授業となるよう工夫をしている。
学校説明会において、卒業生と同校の質疑応答があり、そこでは中3でのタイ研修旅行において、孤児院でのボランティアやコーヒー豆のフェアトレードを通して海外へ視野が広がり、高校時のカンボジアMoGにおいて、海外メンターとの進路相談などができたことで海外大学の選択肢が増えたという話があった。
学習サポート
できたこと手帳・自学ノート
中学を中心に、できたこと手帳と自学ノートを運用し、自学自習を習慣化させる取り組みを行っている。
終礼の冒頭10分間で「一人作戦会議」を行い、放課後~帰宅後の自学自習の計画をできたこと生徒手帳へ書き込む。その計画に基づいて、自学自習を専用の自学ノートに書き込み、翌日の朝礼で生徒手帳と一緒に提出する。終礼までに担任がチェックし返却する、というサイクルが毎日行割れている。
生徒達は、自分の興味分野を自学で掘り下げたり、苦手分野を克服したり、自分で学習内容を選択し計画することで効果を実感でき、生徒達の「授業が楽しい」「学校が楽しい」という肯定感の向上に繋がっている。
その他
自習スペース、MANNABASE、図書館、各教室を全学年が自由に使える。
夏期・冬期・春期 3回のセミナー(講習)があります。他にも、英語4技能フィリピンメソッド講座やイヴニング特別講座などの外部連携の講座が複数ある。
MANNABASEは同校OBの大学生チューターによる学習・進路・学校生活サポートスペース。生徒は放課後いつでもチューターへ学校生活や進路のことなど相談したり、学習サポートを受けることができる。
また、中学棟教室や校外の勉強合宿などの出張型MANNABASEも積極的に取り組んでおり、中1・2対象の「定期テスト対策勉強会」や高Ⅱ対象の「理科課題研究実践サポート」など、チューターはさまざまな学習に関わっている。
進学実績
今春の大学合格実績は、卒業生現役生のみの実績として、早稲田大学(3)、慶應義塾大学(4)への合格実績もある。
2020年度は海外大学合格実績も40名程度だったが、2022年度は2名となっている。
2021年度から〈Global Innovation Class〉を新設したことで、今後、海外大学合格実績は伸びていくのではないかと予想される。
今日も、一歩前へ。
では、また。
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