【学校情報】開智中学・高等学校

学校の紹介(備忘録)

偏差値(2021サピックスオープン):42(先端1)

所在地:〒339-0004 埼玉県さいたま市岩槻区徳力186

最寄駅:東武アーバンパークライン東岩槻駅北口より徒歩15分

URL:https://ikkanbu.kaichigakuen.ed.jp/

種類:共学

学校の特色

1997(平成9)年の開校以来、探究型授業を重視しながら、自発的に学ぶ力の育成に力を入れている。

2021年度からは、入学を決めた生徒みずからが選ぶ4コース制を新たに導入し、さまざまな場面で「自分で選ぶ」経験を大切にしながら、希望する進路の実現に向けた学びを通して、将来を切り開く力と目標意識を育てている。

2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞した大村智先生が名誉学園長になっている。

教育システム

入試が終わって入学が決まった段階で、4月からスタートする前に生徒の希望によって4コースある中から1コースを選ぶこととなる。自分の生き方や将来を見つめて学び、自分の夢を実現させるためのコース制という考えのもと、入試の成績は一切関係ない。「先端ITコース」「先端MDコース」「先端FDコース」「先端GBコース」の4コースが設けられている。

【先端ITコース】

すでにめざす大学がある生徒は「ITコース」が向いている。

東京大学・京都大学・早稲田大学・慶應義塾大学など、難関大学をめざす生徒を応援するコースとなっている。

【先端MDコース】

医師や薬剤師など医療関係の仕事をめざす生徒のためのコース。医師をめざす生徒は、小学生のころからあこがれを持つ場合が多く、早い段階から意識づけをしていくことができる。

同校にはもともと医学部をめざす医系コースがあるので、「MDコース」に入った生徒は、高2・3では医系のクラスに入る。

【先端FDコース】

グローバルな仕事やAI(人工知能)・ロボットなどの新しい技術分野に挑戦したい生徒は「GBコース」を選ぶと良い。国際バカロレア(IB)のディプロマプログラム(DP)候補校となっており、2025年度より新たに高校でバカロレアDPのクラスをスタートさせる予定。これにより、中1から高1までを「GBコース」で学び、高2・3ではDPクラスで学んで、DPを取得して海外の大学をめざすという道筋ができる。

【先端GBコース】

今はまだ決まっていないけれど、いろいろな経験をしてじっくり目標を決めたいという生徒のためにあるのが「FDコース」

中1で選択を迫るのは早いのではないかという意見もあるが、生徒に考えるきっかけを与えるのは大切だと同校は考えている。

選択を迫られる前に、希望や目標が内発的に高まったうえで決めるのが理想的だが、選択を迫られないと考えないというケースもある。考えないまま進んでしまうと、偏差値で入れる大学、入れる学部を決めてしまうことにもなりかねない。

 成績で進路を決めるのは好ましくない。しかし、まだ中学生での選択なので、選んでみたけれどその後で考えが変わるということもありえる。

それはそのときに変更できるようになっている。

基本的には中1でコースを選んで、同じコースを選択した生徒で均等にクラス分けが行われる。

中2の3学期になったら再度コースを選択し、学力別にクラスが編成される。

さらに高2・3では、志望大学別のコースに分かれる。

探究型学習

中1から高1までの全員が個人の探究テーマに取り組み、中2と高1のときに全員が探究テーマ発表会で発表する。

身近な事柄に対する素朴な疑問から出発して、まずは疑問の答えを自分なりに考えて仮説を立て、文献調査や実験・観察などを行って検証し、考察する授業が行われる。

探究にはフィールドワークが欠かせないが、学年ごとにテーマを設けたフィールドワークが行われている。

中1は磯のフィールドワーク、中2は森のフィールドワーク、中3は関西フィールドワークで、それぞれグループ研究をして発表し、高2になると英国フィールドワークを行う。

英国フィールドワークは、ロンドン近郊のブルネル大学の寮に1週間宿泊し、それまで積み上げてきた探究テーマの成果を英語でイギリスの大学生に向けてプレゼンテーションをし、ディスカッションするというもの。

海外研修

希望者を対象とした海外研修は、通常なら中3ではオーストラリアとカナダでの語学研修、高1ではカリフォルニア大学バークレー校での「次世代リーダー養成プログラム」がある。

カリフォルニア大学バークレー校での研修は、「リーダーシップとは何か」を考えることがテーマ。

同海外研修に参加した生徒は、「何かしなくては」という思いを抱いて帰ってきます。「じっとしていてはいけない」と思うようで、それが直接的な行動として文化祭での活動につながったりする。

海外では、積極的に発言しなくてはならない雰囲気があり、行ってすぐは恥ずかしくて何も言えなかった生徒でも、だんだん発言できるようになっていく。

それを日本の社会でも試してみようと思い、「自分の考えを形にしなくてはならない」と考えるようになる。

学習サポート体制

【放課後特別講座】

5年生の開智発表会終了後の9月末~10月初旬から、6年生の2学期まで続く授業と連動した放課後の無料講座がある。志望大学・科目ごとに設定された各講座では、大学入試の過去問などを用いた問題演習を徹底的に繰り返す。

「担当教員が丁寧に指導する講座」「課題を生徒自らが発見し仲間とともに解決していく探究型講座」があり、任意参加であるが、ほぼすべての5・6年生が何らかの講座を各自で選択し、受講する。

【直前講座】

6年生の12月半ばから約1カ月、大学入試共通テスト対策の講座が設けられる。

基本的な問題で確実に得点することが合格への第一歩。これまでに習得したはずの知識に漏れがないかを徹底的にチェックする。それに加え、試験時間に対し問題量の多い英語筆記や数学、国語については、どこにどれだけの時間がかかるのかを客観的に理解する力をつけさせる。

【国公立二次・私大対策講座】

共通テスト終了後に実施。放課後特別講座と同様、志望大学・科目ごとに「その1点を削り出す」ための問題演習を繰り返し、圧倒的な演習量によって最後まで諦めない強い心の育成も行う。

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