7月下旬、夏期講習が本格化すると同時に、書店の中学受験コーナーには最新年度の「赤本(過去問)」がずらりと並び始めますよね。
「夏のうちに志望校の傾向を知っておいた方がいいのでは…?」 「今の実力でどれくらい解けるのか、一回試してみたい…」
昨年の私は、夏期講習のテキストで苦戦する我が子を見て焦ったのか、塾の指示を無視して7月下旬にフライングで過去問を解かせるという大失敗をやらかしました。
その結果どうなったか——。 今回は「焦って過去問に手を出し、後悔をした先輩保護者」として、そのリアルな失敗体験と教訓をお話しします。
1. 2割しか取れず、メンタル崩壊…我が家のフライング過去問事件
「現状の課題を把握するためだから!」と自分に言い訳をし、第三志望校の過去問(算数)を1年分プリントアウトして、7月下旬の週末に時間を測って子どもに解かせました。
「まあ、半分くらい取れれば上出来かな」なんて甘い期待を抱いていたのですが、採点してみて青ざめました。
結果は、なんと100点満点中「20点台」。
時間が足りず、その当時は手も足も出ない難問に囲まれ、解き終わった子どもはポロポロと涙をこぼし、「ぼく、この学校受からない…」と完全に自信を失ってしまいました。
それまで夏期講習をなんとか頑張ろうとしていたモチベーションは一瞬で打ち砕かれ、その後数日、テキストを開くことすら嫌がるようになってしまったのです。
その後のモチベーションの回復には本当に苦労しました。。。
2. なぜ「小6夏のフライング過去問」は絶対にNGなのか?
自分がやらかして初めて痛感しましたが、小6の7月〜8月に過去問に手を出すのはデメリットしかありません。理由は3つあります。
① 単元学習・穴埋めが終わっていない時期だから
小6の夏期講習は、まさに「全範囲の総復習と穴埋め」を行っている最中です。まだ未定着の単元がたくさんある状態で入試本番レベルの問題を解いても、解けなくて当たり前。「できないこと」を確認して落ち込むだけの時間になってしまいます。
② 貴重な「初見問題」を1年分ドブに捨てることになる
過去問は単なる演習教材ではなく、秋以降に「自分の実力を測り、合格最低点との距離を知るための貴重なテスト」です。実力が整っていない夏に一回解いてしまうと、秋以降に解き直した時に「一度見たことがある問題」になってしまい、正確な実力が測れなくなります。
③ 「解けない恐怖」で子どもの学習意欲が奪われる
受験生にとって、夏の時期の「自信」は命です。入試レベルの壁の高さを変な時期に見せてしまうと、「自分には無理だ」とトラウマになり、秋からの巻き返しに必要なメンタルがポッキリ折れてしまいます。
3. 失敗したからこそ伝えたい、親の「過去問との付き合い方」
当時の私は「何か特別な対策をしなきゃ」という親自身の不安を解消したくて、過去問を道具にして子どもに押し付けていただけでした。
もし今、焦りで過去問を開きそうになっている親御さんがいたら、どうか以下の3つを約束してください。
① 赤本を買っても、秋(9月以降)まで「封印」する
買った過去問は本棚の奥にしまっておいてください。塾から「〇月〇日以降に〇年分を解いてください」と具体的な指示が出るまで、親も子も開いてはいけません。
② 夏の役割は「過去問を解く力(基礎体力)」をつけること
過去問は「実力を伸ばすための問題」ではなく「今ある実力を試すための問題」です。夏期講習中は、手元のテキストやプリントで基礎・標準問題を一問一問完璧にし、秋以降に過去問と戦える「体力」を育てることに集中してください。
③ 親の「焦り」でスケジュールを前倒ししない
「早く対策を始めた方が有利」というのは親の錯覚です。塾は長年のデータから、最も効果的な時期(通常は9月〜10月以降)に過去問演習を組み込んでいます。プロのスケジュールを信じて待つことが、一番の近道です。
まとめ:夏は手元のテキストを磨き上げる!過去問は秋のお楽しみ
小6の7月下旬。周りの様子や志望校の看板を見るたび、焦って「フライング過去問」をしたくなる気持ちは痛いほど分かります。
でも、フライング過去問は、子どもの自信と貴重な過去問1年分を同時に失う「禁忌(NG行動)」です。
親ができる最高のサポートは、赤本を買いそろえて静かに本棚にしまっておき、子どもが今目の前にある夏期講習のテキストに集中できるよう環境を整えてあげること。
「過去問を解くのは秋からで絶対に間に合う!」 そうドシッと構えて、お子さんと一緒にこの夏の基礎徹底を乗り切っていきましょう!
今日も、一歩前へ。
では、また。

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