子供と実験:不思議な水玉
最近、坊が科学の実験に興味深々なので、100均に売ってある実験用おもちゃを買ってきて実験しています。
今回は、「不思議な水玉」です。
この実験は水風船のように水を閉じ込めて、掴めるようにしたものです。
実験の材料
今回の実験で使った道具
①乳酸カルシウム 5.2グラム
②アルギン酸ナトリウム 0.7グラム
③ボウル(400mlの水を入れて混ぜることができるくらいの大きさ)
④紙コップ
⑤計量カップ
⑥おたま又は大さじ
⑦かき混ぜる棒 2本(①、②をそれぞれかき混ぜるよう)
⑧水 400ml
⑨お湯(約40℃)
⑩(色をつけたいのであれば)好きな色の絵の具
実験方法
1.ボウルに乳酸カルシウムを入れ、水を少しずつ加えながらダマにならないように
全て溶けるまで割り箸で混ぜていきます。
2.材料②を紙コップに入れ、お湯を少しずつ加え、1.と同様にダマにならないよう
にかき混ぜます。色をつけたいならこの時、絵の具をまぜます。
3.2.で作ったアルギン酸ナトリウム水溶液をおたまや大さじですくい、1.で
作った乳酸カルシウム水溶液にそっと入れます。その状態で10秒ほど待つと水玉
ができるので、水玉を崩さないようにボウルの中で5分ほどかき混ぜると完成で
す。
実験の解説
今回使用した乳酸カルシウムとアルギン酸ナトリウムは食品添加物です。
乳酸カルシウムは熟成したチェダーチーズにできる結晶成分で食品に含まれるカルシウム量の強化やうま味調味料としても使用されるものです。
また、アルギン酸ナトリウムは海藻類のねばねば、ぬるぬる成分で、アイスクリームやソースの粘り気を出すときなどに使われます。
今回の実験と同様の反応を利用して、人工イクラや人工フカヒレが製造されます。
アルギン酸ナトリウムはアルギン酸イオンとナトリウムイオンでできており、水に溶かすとトロッとした液体となります。
このトロッとした液体を乳酸カルシウム水溶液に入れると、化学反応が起こり、アルギン酸イオンがナトリウムイオンから離れ、乳酸カルシウム水溶液の中のカルシウムイオンと結びつき、アルギン酸カルシウムとなります。
このアルギン酸カルシウムが膜となり、つかめる水玉ができるというものになります。
科学実験は身近なものもたくさんあるので、これからも簡単にできる科学実験をとり上げていきたいと思います。
では、また。
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