こんにちは!
夏休みもいよいよ本番!お子さんと一緒に過去問とにらめっこする毎日を送られているご家庭も多いのではないでしょうか。本当に毎日お疲れ様です。
さて、今日は近年注目度が爆発的に高まっている日本学園中学校について、情報をアップデートしたいと思います。
というのも、先日こちらの学校の谷口校長先生が学校の教育理念について語る動画を拝見したのですが、その内容がとても素晴らしく、「これはぜひ共有したい!」と強く感じたからです。
2026年度からは「明治大学付属世田谷中学校」として、共学で新たなスタートを切る日本学園。我が家も注目している一校です。今回の記事が、皆さんの学校選びの参考になれば嬉しいです。
学校基本情報(2025年7月現在)
- 偏差値(四谷大塚80偏差値): 53
- 所在地: 東京都世田谷区松原2-7-34
- 最寄駅:
- 京王線・京王井の頭線「明大前」駅より徒歩5分
- 京王線・東急世田谷線「下高井戸」駅より徒歩10分
- 小田急線「豪徳寺」駅より徒歩15分 (※明大前駅から本当にすぐ!アクセス抜群です)
- URL: https://www.nihongakuen.ed.jp/
- 種類: 男子校(2026年度より男女共学)
- 募集: 中学・高校で募集あり
学校の特色:伝統と革新、そして明治大学との連携
まずは、日本学園がどんな学校なのか、その特色を見ていきましょう。
140年の歴史と「自由闊達」な校風
日本学園は、1885年(明治18年)に創設された「東京英語学校」が前身という、140年もの長い歴史と伝統を持つ学校です。創立者は、明治の大教育者であった杉浦重剛(すぎうら しげたけ)先生。
驚くことに、創立当時は現在の東京大学を目指す若者のための予備校のような存在で、全国から優秀な人材が集まっていたのだとか。卒業生には、吉田茂元首相や岩波書店創業者の岩波茂雄、日本画の巨匠・横山大観など、日本の各界を牽引してきた錚々たる顔ぶれが並びます。
創立者である杉浦先生が掲げた「人は得意な道で成長すればよい」という言葉は、今も日本学園の教育の根幹に息づいています。生徒一人ひとりの個性を尊重し、型にはめることなく、伸び伸びと自己研鑽に励むことを奨励する。この<自由闊達な校風>こそが、多岐にわたる分野で活躍する卒業生を育んできた秘密なのかもしれませんね。
【最大の注目点】2026年度、明治大学付属世田谷へ!
そして、最大のトピックがこちら。 2026年4月1日から明治大学の系列校となり、校名を「明治大学付属世田谷中学校・高等学校」と変更。男子校から男女共学校へと生まれ変わります。
これに伴い、2029年度からは明治大学への付属校推薦入学がスタートします(現在の中学1年生、2023年度入学者からが対象)。
気になる内部進学の基準ですが、既存の系列校と同程度(約7割)の生徒が明治大学へ内部進学できる体制を目指しているとのこと。これは、受験生の親としては非常に大きな魅力ですよね!
教育の根幹をなす「建学の精神」とオリジナルプログラム「創発学」
校長先生のお話で、私が特に心を打たれたのが、教育の根幹をなす理念の部分です。
壁面訓に込められた「目指す人間像」
校内には「壁面訓」と呼ばれる、漢文で書かれた建学の精神が掲げられているそうです。
心身清潔にして義を見て明決する者は、大日本人と称するを得(う)
難しい言葉ですが、先生はこれを現代の私たちにも分かりやすく、3つの目指す人間像として説明されていました。
- 心身ともに高潔な人間(心も身体も健康で、正直・素直・誠実であること)
- 多様な価値観を知り、正義を見極め判断できる人間
- 日本の文化を学び、世界の人々と協働できる人間
140年前の言葉が、変化の激しい現代社会を生きる子どもたちにとって、まさに必要な力として響いてくることに感銘を受けました。
「体験」から始まる探究学習『創発学』
この建学の精神を具現化するのが、20年近く続く日本学園独自の教育プログラム「創発学」です。
最近よく聞く「探究学習」と似ていますが、大きく違うのは「体験」が出発点であること。
- (1)体験:まずやってみる!感じる!
- (2)課題発見:体験の中から「なぜ?」「どうして?」を見つける
- (3)調査・研究:自分で調べ、深く掘り下げる
- (4)発信:分かったこと、考えたことを発表する
このサイクルを、中1から中3まで何度も繰り返すことで、本当の意味での「人間力」や「人格」を育てていくのだそうです。
- 中1:入学直後の「林業体験」で自然を学び、夏には沼津港で「漁業体験」
- 中2:農業体験や職業について学ぶ
- 中3:「15年後の自分」をテーマに研究論文を執筆し、全校生徒の前で発表
机上の空論で終わらせず、五感を使った原体験から学びをスタートさせる。これこそ、杉浦先生の言う「得意な道」を見つける最高の方法なのかもしれません。
明大付属化でどう変わる?教育の3本柱
明治大学付属世田谷となる新しい学校では、この「創発学」をベースに、「国際理解教育」「理数教育」「キャリア教育」という3つの柱を立てて教育を展開していくそうです。
- 国際理解教育 「体験が先」の創発学に基づき、まずは国内留学体験(ブリティッシュヒルズ等)で英語に親しみ、その上で海外留学へステップアップ。4技能(読む・書く・聞く・話す)だけでなく、異文化を理解し尊重する「4技能+1」を目指します。
- 理数教育 基礎実験はもちろん、JAXA(宇宙航空研究開発機構)との連携や化石発掘など、学校の外に飛び出して本物に触れる体験を重視。知的好奇心を刺激し、科学的な思考力を育みます。
- キャリア教育 明治大学との連携を最大限に活用。例えば、理工学部の協力で校舎の3Dスキャンプロジェクトを行うなど、大学の専門的な学びに触れる機会を通して、将来の夢や学びへのモチベーションを高めます。
どの柱も「体験」と、その先の「探究」がセットになっているのが素晴らしいですね。大学受験というゴールが約束されることで、子どもたちは安心して、自分の「好き」や「得意」をトコトン追求できる環境が手に入ると言えそうです。
学習サポートと進学実績
もちろん、日々の学習サポートも手厚いです。
年間5回の定期試験と5回の模擬試験の結果を先生方が細かく分析し、一人ひとりに合わせた講習を実施。特に、男子の「やる気の波」を見逃さず、担任や教科担当がタイムリーに声をかけてくれるというのは、親として心強いポイントです。生徒からのリクエストで講習を開いてもらえるなど、主体性を重んじる姿勢も感じられます。
進学実績も、現役生のみで北海道大学や岐阜大学医学部、早稲田大学など、難関大学への合格者を輩出しています。明治大学へは昨年度11名が進学していますが、今後は卒業生の約7割が明治大学へ進学することになる見込みです。
まとめ:伝統を土台に未来へ飛躍する、今もっとも目が離せない学校
今回は、明治大学付属世田谷として新たな一歩を踏み出す日本学園について、最新情報をお届けしました。
- 140年の伝統が育んだ「個性を尊重する」自由な校風
- 「体験」から始まる独自の探究プログラム「創発学」
- 「明治大学への内部進学」という大きな安心感と、その上で挑戦できる多彩なプログラム
これらが融合した、まさに「伝統と革新」の学校だと感じました。
大学受験から解放されることで、子どもたちがのびのびと自分の興味関心を深めていける環境は、本当に魅力的です。男子校としての良さを引き継ぎながら、共学化によってどんな新しい化学反応が生まれるのか、これからますます目が離せませんね!
人気が高まること間違いなしの一校、ぜひチェックしてみてください。
今日も、一歩前へ。
では、また。
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