2024/6/23更新(学校説明会での情報を追加)
所在地: 東京都北区豊島8-26-9
最寄駅:王子神谷駅(東京メトロ南北線)徒歩5分
JR王子駅からバス「王子5丁目」下車、徒歩5分
JR線「東十条駅」下車、徒歩15分
種類:共学
付属校・半付属校・系属校・進学校:付属校
キリスト教系・仏教系:特になし
校風(個人の主観):規律ある校風
学校の特色
2025年に学園創立100周年を迎える伝統校。
それに伴い、同校では、2022年度より「成徳」の精神を持つグローバル人材の育成を目的とした教育環境の整備を進めている。
「英語コミュニケーション能力」の育成と「ICT教育」には特に力を入れており、生徒たちが主体的に学ぶことで人間性、創造性を高めるとともに、学力を向上させ、心身、グローバル・マインドなどの成長を促すプログラムを展開。
生徒が自分の可能性に気づくことで、学ぶべき道を自走できるように指導している。
建学の精神として「徳を成す人間の育成」を掲げ、「成徳」の精神を持つグローバル人材の育成をめざしている。
勉強だけではなく、日ごろから人格を鍛えて品格のある行動をとり、自分の生き方を考えていくことが大切と考え、「自分を深める学習」を特に重視している。


クラス編成
中学校では、1クラスの人数は30名超の3クラス程度。
英語と数学は中2より習熟度別の少人数授業を行う。
中高一貫部の6年間を過ごす生徒と高等部の3年間を過ごす生徒と別に運営をしている。
男女比はほぼ半々。
中学生が275名、高学生が331名であり、中学生は男子生徒が、高学生は女子生徒が多い(2024年6月現在)
教育の特徴
Diversity seminar
1年間かけて大学のゼミのような探究学習に取り組む。
東京工科大学と教育提携した「プログラミング教育」などのプログラムも実施。
中学段階での多様な経験を経て、視野が一気に広がった高校1年時により深く一つの学習テーマを追求して欲しいとの考えで、生物や科学、社会、芸術など幅広い分野からピックアップした講座を用意し、同じテーマを1年間15人前後の少数で深めるゼミ形式の授業を行っている。
このゼミは、ゲーム制作や陶芸、医療といった幅広いテーマが用意されている。
自律的に考える方法や、共同で問題解決する力、多様性の発見や受容などを経験し、最終的に成果を発表できるまで成長することが期待される。
自分を深める学習
同校では「道徳的アクティブラーニング」を道徳の授業に置き換えて実施している。一番のメインは「自己の確立」。
答えが出ない問いを考える。
自分の中で疑問に思う題材を用意してその題材の中から、実際に考える。
例えば、孤独のグルメを使って主人公が料理を考察する姿から『考察の方法を学ぶ』など。この店を選んで正解だった→自己肯定感、この店を選んで失敗だった→冷静に判断するなど、自分の考え方を学ぶ。
学年が上がるごとにより答えが出ない哲学的な問いに入っていく授業となっている。
ICT教育
アップルの認定校(Apple Distinguished School)。
東京の私立中高一貫校では本校と三田国際学園中学・高等学校、聖徳学園中学・高等学校だけ。
ADE(Apple Distinguished Educator)というアップルに認定を受けた教員が4名在籍。英語1名、数学2名、社会1名が先導してICT(を活用した)学習を進めている。
授業や校外活動でEveryone Can CreateというApple社の教育カリキュラムを採用し、動画、写真、音楽や手書きのスケッチなど、個人の創造性を伸ばしながら、どうすれば自分の考えをたくさんの人々に伝えていくことができるかを学んでいく。
国際教育
英語は週8時間のうち3時間が外国人講師による授業で、中学では年間10時間以上のオンライン英会話を取り入れている。
留学制度は、中2全員が参加する2週間の「セブ島短期語学留学」、中3では留学タイプとグローバル教育(国内タイプ)が選択でき、留学タイプではニュージーランドで3か月間の学期留学を行う。グローバル教育(国内タイプ)では3か月間、日本で国際交流などを体験できる。
中学3年の7割がニュージーランド留学を希望する。
ニュージーランド留学においては、1つの学校に多くても3名ほどしか通学しないようであり、強制的に英語漬けの生活を送ることができる環境が提供される。
また、高校卒業後に向けて、50校の海外大学の指定校推薦制度も導入されている。


学習サポート
BUP(ボトムアッププログラム)
数学と英語を、放課後週1〜2回各30分程度のボトムアップ補修を行なっている。対象は中1・中2の英語と数学の成績で判断し、本人のモチベーションを保ちながらフォローアップしている。
習熟度別授業
英語と数学では、各自の達成度に合わせたクラス編成を行う。
クラスを分割することで少人数制となり、担当教員とのやり取りが増えることで、「授業での学習効果」を高めている。
各種講習会
夏休みや冬休みなどの長期休みを活用し、弱点の見直しや学期の内容をさらに深くまで学習する講習会を実施。
大学受験が迫る高校3年生は直前講習会が組まれ、国公立受験の後期日程までサポートを続る。
生徒たちは自分に必要な科目を履修する。
個別補習
個別の補習もフレキシブルに実施。
職員室前の丸テーブルを生徒たちが気軽に質問をできる場として活用。
定期試験前の放課後になると満席になるほど多くの個別補習が行われ、朝の登校時間を少し早めて質問に来る生徒も珍しくない状況。
W担任制と進路週間(進路サポート制度)
生徒の求める分野に精通する教員が担任とペアとなり、生徒の進路実現をサポートする「W担任制」がしかれている。
定期面談時期に並行して行われる「進路週間」は、自分の興味のある分野の内容を知る貴重な機会となっている。
進学実績
2024年度の大学合格実績は国公立大学11名、早慶上理8名、GMARCH53名。
MARCHでは毎年30%近い合格者を出している。
また、指定校推薦枠も豊富に持っており、慶應、東京理科、学習院、青学、立教、中央、法政、立命館併せて22名分の枠を持っている(高等部も含む)
入試情報
入試については2月1日午前の募集人員が最大。
学校側も2月1日午前受験者を優遇すると説明している。
その他情報
【部活動】
女子バスケット部、女子ラクロス部、吹奏楽部など、女子の活躍が目覚ましい。
各部活の活動場所も高等部と共同で確保しており、設備は充実している。
【食堂】
昼食は中学生からでも食堂が利用できる。
食堂の座席数は多いというわけではないが、食堂で注文した料理を教室にテイクアウトすることもできる。
料理の値段として、日替わりランチ450円、カレー360円等リーズナブルな価格で提供されている。
【学校説明会】
学校説明会において校舎見学があったが、説明は教師1名、生徒1名で行われた。
案内役の生徒はほぼすべて女子であったことが気になった部分である(たまたまかもしれません)。
また、学校に下足箱がなく、上履きが不要。
今日も、一歩前へ。
では、また。
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