偏差値(2021サピックスオープン):62(1回目)
所在地:神奈川県鎌倉市玉縄4-1-1
最寄駅:JR大船駅下車 南改札西口(大船観音側)から徒歩15分、大船駅西口バス乗り場(大船観音前)3番から「船35 清泉女学院行 栄光学園(大船駅西口発)」で約2分「栄光学園前」下車
URL:https://ekh.jp/
種類:男子校
付属校・半付属校・系属校・進学校:進学校
キリスト教系・仏教系:キリスト教系
校風(個人の主観):自由な校風
学校の特色
1947(昭和22)年、カトリックの修道会であるイエズス会によって、横須賀市の田浦に設立。
アメリカ海軍が軍港の街、横須賀を平和の地にしたいと願い、病院や福祉施設と共に学校をつくろうと考え、当時世界的に教育実績があったイエズス会に要請し、横須賀の海軍施設の跡地に学校が設立された。
イエズス会の教育の特徴として、神父の養成プロセスを取り入れたところにある。
神父養成プログラムを取り入れたとは、「教える人が答えを出さない」教育を実施したこと。
「こうすべきだ」と教えるのではなく、「自分はどう思うか」と問い掛け、それぞれが内省しながら自分の答えを出していくことを大切にしている。
そのほかの特徴として、指導者との対話を重視している。
1対1の対話を大事にし、そのなかから自分で気づくように導く教育を実践している。
具体的には、中1の理科では、裏山に入って変なにおいがする植物、あるいはねばねばする植物を探すといった、探検ごっこのような授業が行われている。
そこで見たこともない植物を見つけると、「これは何だろう」「なぜこんな形をしているんだろう」と考え、調べてみると、わからなかったことに対する気づきがどんどん出てきて、おもしろくなっていく。
気づいたことによって自分が変わるという体験を実感を伴い経験させる。
教育理念
教育理念の一つに“MEN FOR OTHERS, WITH OTHERS”(他者のために、他者とともに生きる)をモットーに掲げ、「他者に共感できる力」「判断できる力」「行動できる力」を育んでいる。
教育プログラム
6年間を初級・中級・上級の三つに分け、成長段階に応じたプログラムを実践している。
初級段階では通常の学校生活や学校行事への参加等を通して、基本的な学習習慣と生活習慣を体得し学ぶ楽しさを重視した教育を行う。
中級段階では必要な基本事項についての理解を深め、自ら進んで多くのことを学びぶ。奉仕活動等な具体的な場を設定・用意し、体験を通して自発的・意欲的に学ぶように導かれる。
上級段階では部活動・学校行事等での指導的立場としての体験と、今までに学び体験したことを意識的に統合して、自分の可能性を高め、自らの適性を考えながら将来に備えるように導かれる。
国際交流
海外研修はアメリカとフィリピンで、どちらもイエズス会の学校との交流がメイン。
【フィリピン】
フィリピン・セブ島に滞在中はホームステイ、スクールステイ、そしてエクスポージャーの三つを体験。
特にエクスポージャープログラムでは、貧しい人たちの居住環境を改善するNPOの活動に協力し、スラムに住んでいた人たちが新しい家を作る活動に、姉妹校の生徒と一緒に参加。
滞在中、実際に建設作業を手伝わせてもらったり、帰国後はチャリティー販売をして家の建設資金を集めたりする実績がある。
スラムに住んでいる人は貧しい人々という先入観を持ちやすく、生徒も行く前は同じようなイメージを持つ人が多いが、一緒に過ごしてみると、とても明るく好奇心に満ちている。実際に体験して見ると、スラムの人の何でも楽しむ力、何でも知りたいという気持ちにあふれ、そのエネルギーに生徒たちは圧倒さ、「自分たちはこの子たちのように学びたいと思っていただろうか」「自分たちは何ができるだろうか」「自分自身は能力をどう生かしたらいいのだろうか」と、たくさんのことに気づいて考えるようになる。
【アメリカ】
ボストンカレッジの夏季研修は全米の高校生向けの研修プログラム。
いろいろなテーマでディスカッションをして発表する、8日間のプログラムとなっている。
言語の面では苦労することが多いが、ここでもいろいろなことに気づ課されることが多い。
中米から来ているアメリカ人の生徒が、「卒業したら親の母国のためにこんなことをしたい」などといった話があったりする。それを聞くと、同じ年なのに自分のバックボーンや将来について、こんなに真剣に考えていないと気づきかされる。
参加者や大学生のリーダー、指導者と共に、人生についてより深く考える特別な1週間になっている。
進学実績
2021年は東京大学46名の合格を誇り、国公立大への進学希望が多い。
上智大学との法人合併があり、上智大学との間では特別推薦制度も開始されている。
海外の大学を希望する生徒も多くなっている。
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